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高田馬場にしょうが焼き専門店「極厚家」 低温調理とブライニングで工夫

「極厚家」の前に立つアッドバディ取締役の高野和典さんとおかみの石井しおりさん(左から)

「極厚家」の前に立つアッドバディ取締役の高野和典さんとおかみの石井しおりさん(左から)

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 しょうが焼き専門店「極厚家」(新宿区高田馬場3、TEL 050-5361-5783)が6月3日にオープンして2カ月がたった。運営はアッドバディ(新宿区高田馬場4)。

 「極厚家(ごくあつや)」の定番メニュー「極厚しょうが焼き定食」

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 同社はJR渋谷駅近くで一軒家カジノバル「A muse(ア ミューズ)」を運営していたが、「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」のため2018(平成30)年10月27日に閉店。その後、渋谷・恵比寿・目黒などで新しい物件を探したが、条件に合う物件に巡り合うことができなかった。

 エリアを広げて店鋪を探す中、高田馬場の現在の物件が見つかり、会社が高田馬場にあること、取締役の高野和典さんが早稲田大学出身ということなどから、「A muse」で好評だった「厚切り豚ロースのしょうが焼き」に特化した飲食店として出店を決めた。長年営業してきた「食事処(どころ) 沙さや」の跡地で、カウンターなどはそのまま使い、当時の面影を残した。

 看板メニューは「極厚しょうが焼き」。約2キロの豚肩ロース肉を8人前にする。余計な脂や筋を取り除いた後、塩とこしょうをもみ込み、ブライニング(塩水漬け)し、20時間かけて低温調理器で加熱する。「A muse」で提供していたものからさらに工夫を重ねた。同店おかみの石井しおりさんは「厚切りなのに箸で割ける肉のやわらかさ、長時間の低温調理による肉のパサつきを抑えることを追求した」という。

 メニューは、「極厚しょうが焼き定食」(1,000円)、「定番しょうが焼き定食」(850円)、「極厚しょうが焼き丼(ご飯180グラム)」(890円)、「極厚しょうが焼き丼 大盛(ご飯250グラム)」(950円)など。ご飯は全て、ショウガをさいの目に切り刻んで米と一緒に炊く「しょうがごはん」を提供。定食には毎日メニューが変わり、3つから「選べる一品」が付く。

 夜の営業には「極厚しょうが焼き単品」(750円)、「定番しょうが焼き単品」(600円)と単品でしょうが焼きを提供するほか、夜限定メニューとして「おばんざい3種盛」(700円)、「出汁(だし)巻き玉子」(650円)、「クリームコロッケ(2個)」(600円)、「冷やっこ」「くんたま」「たたききゅうり」(以上300円)など1品メニューも用意する。

 ドリンクは「瓶ビール(中瓶)」(600円)、「瓶ビール(小瓶)」「角ハイボール」「焼酎芋(ロック、水割り)」「焼酎麦(ロック、水割り)」(以上500円)、ソフトドリンク(300円)のほか、「田中六五(たなかろくじゅうご)」「みむろ杉」「仙禽(せんきん) クラシック無垢(むく)」「花の香 純米大吟醸」、季節限定の「紀土(きっど) 純米吟醸 夏の疾風」「AKABU Natsu Kasumi」を「日本酒 1合」(800円)で提供する。

 高野さんは「大学時代から高田馬場で過ごしてきたこともあり、このエリアに愛着があった。実際に高田馬場で店を出し、お客さんと接することで人の温かさを感じている。カウンター越しに気軽に話し掛けてもらえれば。末永く愛されるお店にしていきたい」と意気込む。

 石井さんは「お客さん一人一人と話ができて、毎日がとても楽しい。駅から離れた立地なのに、一度来てくれたお客さんが知り合いを連れてきてくれることが多く、とてもありがたい。限定メニューで『ポークカレー』や『塩豚丼』を出しているが、他にも限定メニューを出していきたい」と話す。

 営業時間は11時30分~15時、17時30分~21時。土曜・日曜定休。

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