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多和田葉子さんと高瀬アキさん、早大で「ハイナー・ミュラー」テーマにパフォーマンス

昨年はジョン・ケージの「4分33秒」をモチーフにパフォーマンスを行った(提供:早稲田大学文化企画課)

昨年はジョン・ケージの「4分33秒」をモチーフにパフォーマンスを行った(提供:早稲田大学文化企画課)

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 「多和田葉子・高瀬アキ パフォーマンス&ワークショップ」が11月14日・15日、早稲田大学小野記念講堂(新宿区西早稲田1)で開催される。主催は、早稲田大学文化企画課、スーパーグローバル大学創成支援事業、早稲田大学文化構想学部・松永美穂研究室。

昨年に早稲田大学で開催された多和田葉子さん、高瀬アキさんのワークショップの様子

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 多和田葉子さんは、早稲田大卒の詩人・小説家。二言語で創作しており、国内外で多数の文学賞を受賞。早稲田大学が実施する「早稲田大学坪内逍遙大賞」を村上春樹さんに続き2009(平成21)年に受賞し、早稲田大学とも縁が深い。昨年開催の同イベントでは、パフォーマンス当日に、小説「献灯使」の英語版「The Emissary」が全米図書賞の翻訳文学部門を受賞するというサプライズもあった。

 高瀬アキさんは、ピアニスト・作曲家。ベルリン新聞文化批評家賞を皮切りに、SWRラジオ局2002年度最優秀音楽家賞、2004年度ドイツ批評家賞ジャズ部門年間ベスト・レコード賞、2018年度ベルリン・ジャズ賞などを受賞している。

 今回のパフォーマンスは、演劇における脱構築で知られる劇作家ハイナー・ミュラーがテーマ。代表作「ハムレットマシーン」は、ハイナー・ミュラーが1977(昭和52)年に発表した劇作。シェイクスピアの「ハムレット」をベースにしつつも、対話や役はなく、一般的なドラマ形式を解体した前衛演劇とされる。脱構築された「ハムレットマシーン」をさらに脱構築しようという試みだという。

 ワークショップの課題は、「ハムレット」と「ハムレットマシーン」を読んだ上で、3分以内の「現代のハムレットとしてのせりふ」を作ること。当日は多和田さんと高瀬さんからアドバイスを受け、テキスト朗読と即興音楽により、新しいパフォーマンスを模索する。

 同大文化構想学部の教授・松永美穂さんは「多和田さんは、朗読やパフォーマンスを大切に考えている作家。国際的にも注目を集めており、生の声が聞ける貴重な機会。ベルリン在住の高瀬さんは、ヨーロッパを中心にジャズ、即興音楽シーンで活躍する音楽家。世界で活躍するお二人が年に一度、早稲田で共演するイベント。今年も新しい体験ができると思うので、多くの方にご参加いただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は、14日がパフォーマンス「奇怪仕掛けのハムレット」=18時30分~20時30分、15日がワークショップ「言葉と音楽」Vol.10=16時30分~18時30分。参加無料。当日先着200人、未就学児入場不可。

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