早稲田大学(新宿区戸塚1)が2月27日、「2019年度卒業式」と「2020年度入学式」を中止すると発表した。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、早稲田大学では2月23日、新型コロナウイルス対応方針をウェブサイトで発表。3月24日までに同大が主催するイベントなどについて、「一定規模以上の参加者が予定されるイベント等」「これまでの事例から感染リスクが高いと言われている高齢の方の参加が多く見込まれるイベント等」「参加者同士の濃厚接触の可能性の高い実施内容を伴うイベント等」のいずれかに該当する場合は、原則として中止または延期の判断を行うとしていた。
学生に対しては、「新型コロナウイルスの影響拡大に伴う課外活動の中止・延期等対応について」を2月27日に発表。「国内外へのサークル合宿、遠征など」も3月24日まで中止または延期するよう求めていた。
早稲田大学キャリアセンターでは2月26日~3月24日に予定していた5つのキャリアイベントを中止にしたほか、「セミナーハウス(軽井沢、松代、菅平、伊豆川名、鴨川、本庄)」「学生会館」のトレーニングセンター、B101、B201、B202、B203、W403~405、W406~407、「早稲田小劇場どらま館」「早稲田アリーナ」「大隈ガーデンホール」などの施設利用を停止、3月10日に予定していた「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2020」を中止にした。
早稲田大学では卒業式(3月25日・26日)と入学式(4月1日・2日)の中止について、「新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、関係する皆様の健康面、安全面を考慮し、感染リスクを回避するため」としている。「学位記授与の方法など、関連する詳細情報については、3月6日をめどに、本学ウェブサイトなどを通じて対象者に周知する予定」としている。早稲田大学で卒業式と入学式が中止になるのは、2011(平成23)年に発生した東日本大震災以来。