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「お前ら全員、出禁」で営業自粛の「ゲーセンミカド」、クラファン翌日に2,000万円達成

「ゲーセンミカド」のマスコットキャラクター「ミカドちゃん」(漫画家・押切蓮介さんの作画)

「ゲーセンミカド」のマスコットキャラクター「ミカドちゃん」(漫画家・押切蓮介さんの作画)

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 高田馬場のゲームセンター「高田馬場ゲーセンミカド」(新宿区高田馬場4)が、4月10日に開始したクラウドファンディング「ゲーセンミカド ~存亡の危機を乗り越え『前を向いて進む!』~」の目標金額2,000万円を11日に達成した。

臨時休業で照明も落とされ閑散としている「高田馬場ゲーセンミカド」店内の様子 その1

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 「高田馬場ゲーセンミカド」は、2009(平成21)年にオープン。主にアーケードゲームを展開し、1階=約60坪、2階=約100坪に200台以上のゲーム機を設置している。2018(平成30)年には「池袋ゲーセンミカド」(豊島区)をオープン。今年の1月には高田馬場駅前の「ゲームin白鳥プラザ」(高田馬場4)の営業権利を取得し、5月をめどに「ゲーセンミカド別館in白鳥プラザ」としてリニューアルオープン予定だった。

 「ゲーセンミカド」の各店舗では、3月下旬まで新型コロナウイルス感染拡大の影響はなかったが、小池都知事が週末の外出自粛を強く呼び掛けた3月25日の会見で状況が一変し、売り上げが約6割減少。その後も営業を継続していたが、国が緊急事態宣言を出した場合、休業か営業時間の短縮をすると予告していた。6日の緊急事態宣言を受け、都の自粛要請の業種が発表される前に、4月8日~5月6日の臨時休業を7日発表した。

 臨時休業に際して「お前ら全員、明日から約一ヶ月間、出禁!!」と告知し、ツイッター上のファンの間で話題に。ゲーセンミカドの池田稔社長は「『出禁』はゲームセンターファンなら誰でも知っているスラング。不謹慎かもしれないが、こんなご時世だからこそ、明るく楽しく告知したかった」と話す。池田さん自身も「出禁」に思い入れがあり、今年の書き初めで「出禁」を書いたり、キーホルダーにしたりしている。

 クラウドファンディングでは「今の状況が数カ月続くと必要経費を確保できず閉店を余儀なくされる」としつつ、その上で「誰もが予測不能であったこの問題を良い意味で受け止め、志半ばで諦め、指をくわえて閉店を待つよりも、できることに積極的にチャレンジする道を選択する」と宣言。クラウドファンディングの目標金額2,000万円は、「ゲーセンミカド別館in白鳥プラザ」のオープンや大阪・広島のゲームセンターとのコラボレーションコーナーのオープンなどに充てる。

 クラウドファンディンは、開始から約1時間で400万円を超え、翌日14時30分ごろには目標金額の2,000万円を突破した。4月13日時点で、2273人が2,400万円超を支援している。ツイッター上では「ゲーセンミカド」へ支援したと多数のツイートも。

 目標金額を達成直後にツイッターで公式アカウントが「【謝辞】皆様のご支援ご協力、ゲーセン文化の未来へのBETに感謝しております。目標金額達成致しました。クラウドファンディングはまだ続きますが、まずは支援者の皆様にお礼申し上げます、誠にありがとうございました!」(原文ママ)とツイート。

 池田さんは「お客さんを新型コロナウイルスから守るために臨時休業することにした。これまでさまざまなことに取り組んできたが、僕たちはまだまだやり残りしたことが多い。ゲームセンター業界を盛り上げていく新しい企画にどんどん取り組んでいきたいと考えている。今回の取り組みに共感していただける方がいれば、引き続き支援をお願いできれば」と呼び掛ける。

 「ゲーセンミカド」では臨時休業中もユーチューブチャンネルでゲームの対戦動画などを毎日配信していく。クラウドファンディングは5月10日まで継続しており、目標金額を超えて集まった支援金は、会社の未来への投資に充てる予定という。

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