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新型コロナ自粛の中、ひとり親家庭に食事無料提供早稲田通り近隣3店が連携

「発酵キッチン トコトコ」の、坂口志信さん、坂口綾子さん

「発酵キッチン トコトコ」の、坂口志信さん、坂口綾子さん

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 新宿区・豊島区内の個人経営の飲食店3店の店主が「早稲田通りオーナーズ」を結成し、新型コロナウイルス感染症対策で外出自粛要請が継続される中、ひとり親家庭を対象に5月19日から6日間、食事を無料提供する。

「ビストロビアベアー ~BIER BEAR~」店主の勘里洋介さん

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 食事を無料提供するのは、「発酵キッチン トコトコ」(豊島区高田3、TEL03-3232-3888)、「ビストロビアベアー ~BIER BEAR~」(新宿区西早稲田3、TEL 03-6233-8351)、「さぬきうどん まめ哲」(新宿区新小川町8、TEL 03-5579-8594)。飲食店経営者が参加する勉強会で提案された今回の取り組みに手を挙げた3者が「早稲田通りオーナーズ」を結成して取り組む。

 「発酵キッチン トコトコ」店主の坂口志信さんは、取り組みに至った経緯を、「私たちは営業自粛が続き厳しい現実の中で、多くのお客さまにテークアウトなどで支えていただいている。妻と店で働きながら『うちも大変だけど、何か役に立てることはないか』と話していた。そうした中で、個人飲食店の経営者仲間で取り組もうという話が持ち上がり手を挙げた。妻も私も父子家庭で育っている。教育や食という面でのひとり親の苦労や子どもの気持ちに思いを寄せて、おいしいご飯を作って届けたい」と話す。

 「ビストロビアベアー ~BIER BEAR~」店主の勘里洋介さんは「3月10日に念願だった東京での飲食店出店を果たした矢先から、どんどん状況が厳しくなる中で今回の取り組みに参加することに。私自身、沖永良部島から単身赴任中で、妻がひとりで3人の子どもの面倒を見ていることもあり、ひとり親の大変さは人ごととは思えない。たとえ1食分でも、おいしい食事が用意されていることで、少しでも負担が軽減されれば。こんな状況だからこそ家族でおいしいものを食べることに大きな力があると感じている。私の妻や子も地域の人にたくさん助けていただいている。間接的にでも子育て世帯を支援することで、恩返しのようなことになれば」と笑顔を見せる。

 食事の提供は各店とも期間中の2日で、「さぬきうどん まめ哲」=19日、22日11時30分~14時、「ビストロビアベアー ~BIER BEAR~」=20日、23日17時~19時、「発酵キッチ ントコトコ」=21日、24日11時30分~19時。

 1店舗につき限定20食または10家族分の食事をテークアウトで用意する。できるだけ多くの家庭に届くようにと1家族1回の限定。希望者は、前日までに各店に電話で申し込みの上、指定の日時に各店で受け取る。ひとり親家庭であることは自己申告で証明は求めない。

 坂口さんは、「今回はスピード感を優先して、3店舗での活動となった。この活動で、私のモットーである『たくさんのお客さんを笑顔にする』ということを達成できれば、『早稲田通り』という枠を超えた活動もしていきたい。自分たちにもできることがあるという可能性を見出し、ステップアップしたい」と意気込む。

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