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西早稲田の油そば専門店「麺珍亭」が10周年 「これからも早大生を笑顔で迎えたい」

「オーソドックス」を特徴とする「油そば(並盛り)」

「オーソドックス」を特徴とする「油そば(並盛り)」

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 油そば専門店「東京麺珍亭本舗(以下、麺珍亭)」の西早稲田店(新宿区西早稲田2、03-5292-9711)が4月25日、10周年を迎えた。

「焼豚5枚&角切り焼豚を豪快にトッピング」する「チャーシュー油そば(大盛り)」(1000円)

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 マジックバーを経営していた「麺珍亭」の創業者が1995(平成7)年に「毎日食べても飽きない」油そばの開発に着手。常連客に味見をしてもらいながら、試行錯誤を重ね2年間の歳月を経て油そばを完成させ、1997(平成9)年1月に「鶴巻町本店」(早稲田鶴巻町)をオープンした。「油そば専門店としては、国内初。油そばを日本中に広めることになった『元祖油そば専門店』」(同店)という。

 オープン当初から話題を呼び、「早稲田の学生がわざわざ鶴巻町本店に通ってくれていた。早大生のために大学近くに出店したい」という思いから、西早稲田店をオープンすることにした。専務取締役の櫻井良輔さんは「東京麺珍亭本舗の歴史は早大生抜きには語れない」と振り返る。

 2018(平成30)年からはフランチャイズ事業をはじめ、2019年7月には「四谷四丁目店」をオープン。今年に入り、早稲田大学の理工キャンパスに近い高田馬場店(高田馬場1)、池袋西口店(豊島区西池袋5)をオープン予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりオープンを延期。「緊急事態宣言が終わり、準備が整い次第」のオープンを目指しているという。

 新型コロナウイルス感染症拡大や早稲田大学が2020年春学期の授業を全てオンラインで行うなどの影響で、実店舗の売り上げ、来店者数が半分以下に落ち込んでいるという。櫻井さんは「本音を言えばかなり厳しい。しかし、テークアウトや『お土産油そば』、20年以上行っている通信販売が、『麺珍亭を助けよう』というお客さまのおかげで多くの注文を頂き、本当にありがたい」と話す。

 「麺珍亭」の油そばは、油と特製しょうゆだれに酢とラー油をかけて食べる「シンプルなスタイル」の味を特徴とする。「トッピングなどで味をごまかすようなことは考えず、油そばの肝となる『たれと麺』にこだわり続けている」という。メニューは「オーソドックス」を特徴とする「油そば」(並盛り・大盛り=600円、ダブル盛り=700円)、「コッテリ背脂とプチプチ明太(めんたい)のダブルパンチ」が特徴の「背脂明太油そば」(同=800円、同=900円)を用意するほか、「焼豚5枚&角切り焼豚を豪快にトッピング」する「チャーシュー油そば」(同=1000円、同=1100円)も用意する。

 櫻井さんは「『油そば』という食べ物が今よりもっとメジャーな食べ物になるために、全国、世界の皆さまに知ってほしいと思っている。いずれはラーメンと同等、またはそれ以上の存在にしていきたい。西早稲田店に関しては95%のお客さまが早大生。早大生のために出店したお店で、早大生のおかげで10年間続けてこられた。また早大生と共に20周年、30周年と迎えたいと決意している。今は本当につらい時期だが、また早大生の皆さまを笑顔で迎えられるよう乗り越えていきたい」と意気込んだ。

 新型コロナウイルス感染症対策として、鶴巻町本店は10席から7席、西早稲田店は12席から9席に客席を減らしている。客席と厨房(ちゅうぼう)の間にビニールシートを設置するほか、入り口とカウンターには消毒液を設置。カウンターには仕切りを設置している。

 営業時間は11時~20時(短縮営業中)。

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