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早稲田大学が構内立ち入り禁止を段階的解除へ 緊急事態宣言解除を受け

早稲田大学の大隈記念講堂

早稲田大学の大隈記念講堂

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 早稲田大学(新宿区戸塚町1)が「早稲田大学における構内立入禁止の段階的解除について」と題した文章を公式サイトで5月26日に公表し、今後の方針と考え方について明らかにした

早稲田大学南門通り商店会から見た大隈記念講堂の様子

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 新型コロナウイルス感染症拡大を受け、早稲田大学では2020年度春学期の授業を全てオンラインで実施している。学生に対しては、サークルなどの課外活動自粛を8月1日まで要請し、各キャンパスへの立ち入りも4月8日から5月31日まで禁止としていた。

 政府が首都圏1都3県の緊急事態宣言解除を25日に発表したことを受け、早大は「緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルス感染症拡大の危機は続く」とし、「学生ならびに教職員の健康と生命を守ることを最優先し、教育を提供する義務を果たし、どのような環境でも研究を継続することが使命」との考えで、基本方針を発表した。示された基本方針は、「オンライン授業の継続」「各キャンパスへの立入禁止の段階的解除」「研究活動の継続」「学生生活の段階的な再開にむけて」の4つ。

 「オンライン授業の継続」では2020年度春学期の授業を全てオンラインで実施することを改めて確認。「首都圏以外の出身の学生や留学生は緊急事態宣言が解除されても首都圏に戻ってこられず、すぐにキャンパスに戻ってこられるわけではない」とした上で、「自分とは異なる環境にいる学生のことを配慮していただければ」としている。Wi-Fi環境改善の追加支援策も準備する。

 「各キャンパスへの立入禁止の段階的解除」では6月1日より、10時から16時まで各キャンパスの警備員のいる門を開門することを明らかにした。入構には学生証・教職員証の提示が必要で、感染拡大などが起こらなければ、6月中旬より徐々に規制を緩和する。「今後の方針については大学からのお知らせを注視してほしい」と呼び掛ける。

 「研究活動の継続」では、教員・学生に在宅研究を継続することを要請。図書館や共通PC室、研究室を制限付きでの利用を認める。「時期や詳細は別途お知らせする」とした上で、「今後の感染拡大・収束などの状況の変化によって変更する可能性がある」とも。

 「学生生活の段階的な再開にむけて」では、「絶対に守るべきものは3密を避け、感染を拡大しないという強い決意を学生が持ち、物事を判断し行動すること」と呼び掛ける。学生の課外活動や体育会各部の活動は、安全を確保しながら段階的に規制を緩和し、活動の再開を目指すことが明らかにした。詳細については学生部や競技スポーツセンターから知らせる。8月1日までコンパ・打ち上げの禁止、学生が集まっての会食、飲み会は当面の間、極力自粛を下線で強調し、再度要請した。

 結びに「私たち一人一人が『自分が今健康でも、いつの間にか感染して、家族や友人に感染させるかも』という認識を明確にもたなければならならない。そのことの理解と協力をお願いしたい」と呼び掛け、「秋には皆さんと、元気にお会いできることを楽しみにしている」と締めた。

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