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早大ボランティアセンターが新宿社協にマスク寄付 「命守るためより多くの人へ」

新宿社協の大野哲男次長にマスクを手渡すWAVOC学生リーダーの高山実女さん(左から)

新宿社協の大野哲男次長にマスクを手渡すWAVOC学生リーダーの高山実女さん(左から)

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 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター(以下、WAVOC)が6月11日、413枚のマスクを新宿区社会福祉協議会(以下、新宿社協)に寄付した。

感謝状を受け取ったWAVOC学生リーダーの高山実女さんと新宿社協の大野哲男次長(左から)

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 WAVOCは2002(平成14)年に設立され、学生のボランティア活動の支援などを行っている。「社会と大学をつなぐ」「体験的に学ぶ機会を広く提供する」「学生が社会に貢献することを応援する」という3つの理念を持ち、「早稲田大学の社会貢献の推進役」として活動している。大学が雇用する学生が「WAVOC学生リーダー(以下、学生リーダー)」として活動していることも特徴。学生リーダーは、専門分野を持つ教員や職員と連携しながら活動する。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で活動が制限される中、「学生に何か支援できることはないか、自宅から参加できるボランティアの機会を提供することはできないかと学生リーダー6人が話し合った」とWAVOCの飯島宣基さんは言う。話し合いの結果、余剰マスクを医療・福祉施設に支援する「マスク支援ボランティア」を実施することになった。

 4月末から「マスク支援ボランティア」の構想を練りだした。事前にマスクの寄付先である新宿社協に支援の意向を伝え、5月上旬より本格的に準備を始めた。5月21日からSNS上で学生や教職員を中心にマスクの寄付を呼び掛けた。早稲田大学の学生・教職員・OBOG、一般の人からもマスクの寄付があり、43人から413枚のマスクが寄せられた。

 集まったマスクは、飯島さん、学生リーダーの高山実女(みな、高ははしごだか)さんが新宿社協に持参。新宿社協の大野哲男次長、料治康子課長が出迎え、マスクを受け取った。お互いの活動の紹介や情報交換も行った。

 新宿社協の大野次長は「マスクが大変貴重な時期で、必要なところに提供できるようにしたい。ありがとうございます」と感謝を伝えた。寄付されたマスクは、新宿区内社会福祉法人連絡会を通じ社会福祉法人に配布するほか、区内の子ども食堂にも配布予定。大野次長から高山さんに感謝状が進呈された。

 学生リーダーの今後の活動について、高山さんは「感染者が減少した現在も、コロナウイルスと共存する新しい生活様式において、マスクは『ほかのだれか』の命を守るために欠かせないものとなる。私たちはこれからも、マスクを一人でも多くの方の元へ届くよう寄付させていただくと同時に、支援に協力してくださった方の思いも届けて活動していきたい」と言う。「新宿区社会福祉協議会のお力添えにより実現した。心から感謝したい」とも。

 WAVOCでは今後もマスクの寄付を受け付け、適時新宿社協に届ける。

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