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オンライン「早稲田祭」の準備着々 コロナ対策、テーマソング、支援を呼び掛けも

史上初となる「オンライン早稲田祭」の準備に取り組む「早稲田祭2020運営スタッフ」(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

史上初となる「オンライン早稲田祭」の準備に取り組む「早稲田祭2020運営スタッフ」(提供:早稲田祭2020運営スタッフ)

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 新型コロナウイルス感染症の影響で、初のオンライン開催となる早稲田大学の学園祭「早稲田祭2020」の準備が着々と進んでいる。

ユーチューブデビューをした早稲田祭公式マスコットキャラクターの「わせだサイくん」

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 早稲田祭は早稲田祭運営スタッフ(以下、運スタ)が主催する早稲田大学の学園祭。早稲田祭は「早稲田文化が花開く場所」として、サークルや学生団体などが例年450以上の企画を展開している。日本一の学園祭と位置付けており、本年度は「我慢、辛抱の多い『今』、『新た』な一歩を踏み出せる早稲田祭」になることを願い「今、新たに」をキャッチコピーに11月7日・8日オンラインで開催する。

 オンラインでの開催に当たり運スタが「新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン」を9月2日に発表。このガイドラインは「早稲田祭2020」に参加する団体や参加者に向けて「必要最低限の感染症対策」を促すために作成したもの。早稲田大学学生生活課および総務課による監修を受けている。

 参加団体・参加者の感染症対策の補完、当日以前における感染爆発(クラスター)の発生防止、感染症防止対策による企画実施の安全確保の3つを基本方針とし、練習やミーティングを含む早稲田祭当日以前から、早稲田祭当日を含む8月16日から11月9日までを適用期日としている。活動の際はマスクの着用、人数制限、ソーシャルディスタンスの徹底など細かく規定し、新型コロナウイルス感染症対策を行う。

 毎年恒例となっている公式テーマソングの募集も進める。1次募集が8月31日に終了、2次募集を9月1日から開始している。運スタは、2013(平成25)年よりその年の早稲田祭のテーマに沿った楽曲を早大生から募集し、選考・一般投票を経て「公式テーマソング」を決定してきたという。昨年は「BASALAND」の「道」が公式テーマソングとして選ばれていた。2次募集の応募期間は9月20日まで。

 昨年13年ぶりに復活した「早稲田祭」の公式マスコットキャラクター「わせだサイくん」も新しい取り組みを行う。これまでツイッターのみの運用だったが、9月1日にユーチューブデビューした。「わせだサイくん」は、サイをモチーフにしたキャラクター。「早稲田祭2006」に登場した公式マスコットキャラクター「わせだサイ君」のリバイバルで、発言の最後を「ツノ」や「サイ」で統一し、親しみやすさを訴求している。

 運スタで「わせだサイくん」のユーチューブ企画担当を務める柳田凌佑さんは「昨年の『わせだサイくん』はツイッターをメインに活動してきたが、彼のかわいさや面白さといった良さをさらに引き出すために自由度の高い動画で発信したいと考えた」と話す。

 「『わせだサイくん』の動画が見たいと言っていただけるような企画作りや動画作りにまい進したい。『わせだサイくん』は視聴者のみんなと友達になって、オンライン早稲田祭を楽しみたいと目標として掲げている。まずは、視聴者の皆様に楽しんでいただけるコンテンツを発信していければ」と意気込む。

 「早稲田祭2020」開催に当たり、OB・OGには支援金を、企業には協賛の募集を9月3日から開始。OB・OGの支援は、個人は一口5,000円から、団体は一口1万円から受け付けている。支援金の手続きは指定の口座に振り込むことによって完了する。OB・OGの支援金の募集終了は10月末日まで。企業協賛は、8月現在で広告協賛、備品協賛、成果報酬型協賛の3つの形態がある。他の協賛形態については、随時早稲田祭公式ホームページにて知らせるという。

 運スタ代表の福島陽(ひなた)さんは「早稲田祭2020まで残り2カ月を切り、我々運営スタッフは新たな早稲田祭を創るべく着々と準備を進めている。このような情勢下での開催ということで、来場者の方々がいなくとも、運営スタッフや参加団体・参加者同士の感染を防ぐため、隅々まで徹底した感染症対策を行う」と話す。

 「例年とは異なる形だが、頂いたご支援・ご協賛もこのような感染症対策などを中心に使わせていただく予定。オンラインであっても早稲田の熱気を全国の皆さんに必ずお届けする。残り2か月と短い間だが、応援とご期待をいただければ」と意気込む。

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