イー・エス・ピー(以下ESP、新宿区高田馬場)が、バーチャルシンガーの初音ミクとエンドースメント契約を締結したと、11月4日発表した。
初音ミクのシグネチュアモデル「ESP STREAM-Miku-Custom」の正面
ESPは、楽器事業、教育事業、メディア関連事業を行う1975(昭和50)年創業の企業。グループ内には学校法人もあり、高田馬場のほか、大阪市、福岡市でも音楽の専門学校を展開する。楽器事業では、ギタリストが求めるギターを一緒に開発するシグネチュアモデルに積極的に取り組んできたことも強みの一つ。
国内では「THE ALFEE」の高見沢俊彦さん、「LUNA SEA」のSUGIZOさん、「L'Arc~en~Ciel」のtetsuyaさんなどに愛用され、数多くのシグネチュアモデルを発表してきた。ESP営業本部・特販チームの下川智晴さん「シグネチュアモデルに取り組むことで、ギターメーカーとしての製造技術の向上や新しいギターのヒントが得られる」と話す。
初音ミクも有名ギタリストと同じように一人のアーティストとして捉え、同じ日本生まれのギターメーカーとして全面的に協力するため、今回のエンドースメント契約を締結に至った。初音ミクの誕生日である8月31日に契約を行った。
初音ミクのシグネチュアモデル「ESP STREAM-Miku-Custom」も発表。ESPのレギュラーモデルである「STREAM-GT」をベースに、初音ミクをイメージするカラーリングやディティールを随所に取り入れた。「アーティストとのビジュアル的一体感」をテーマ付け、設計図に約半年、納得のクオリティーに到達するまで修正を繰り返し、さらに約半年かかったという。
11月27日~29日にインデックス大阪で開催される初音ミク最大のイベントという「マジカルミライ2020」では、ESPが企画展にブースを出店。「ESP STREAM-Miku-Custom」の実機を初めて展示する。今後の展開については、現時点では未定という。
下川さんは「初音ミクはバーチャル上のアーティスト。ギターはアナログだが、バーチャルな世界でも今まで同様にアーティストと一緒に新しいギターを作り、バーチャルの世界でも根付いた会社として活動していきたい。今後の展開に期待していただければ」と呼び掛ける。