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「早稲田の知の泉」をキャンパスの外に 早大出版部「早稲田新書」を創刊

「早稲田新書」創刊日に平積みされた新刊(文禄堂 早稲田店)

「早稲田新書」創刊日に平積みされた新刊(文禄堂 早稲田店)

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 早稲田大学出版部(新宿区西早稲田1)は新書シリーズ「早稲田新書」を創刊し、12月10日に3冊を発刊した。

大隈重信像と大隈記念講堂(早稲田大学早稲田キャンパス)

 タイトルは、「生きることに疲れたあなたが一番にしなければならないこと―加藤諦三の新・人間関係論―」(加藤諦三著)、「AとZ -アンリアレイジのファッション-」(森永邦彦著)、「村上春樹の動物誌」(小山鉄郎著)。いずれも同大学に縁のある著者や題材の新書。

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 同出版部は、1886(明治19)年の設立以来、日本初の通信教育の教材「講義録」をはじめ、多くの書籍を出版。「研究教育成果の社会への還元」という大学出版部の重要な役割を担っている。

 新書創刊の狙いは「大学にゆかりのある文化人の表現・研究活動の貴重な受け皿の一つ」とすること、「大学の名を高め、低迷する出版業界へ最大級のインパクトを与える」こととする。2009(平成21)年創刊の「早稲田大学学術叢書」、2011(平成23)年創刊の「早稲田大学ブックレット(「震災後」に考えるシリーズ)」、2016(平成28)年創刊の「早稲田大学エウプラクシス叢書」に続く大型シリーズ第4弾と位置付け、年間6冊程度を持続的に刊行する予定。

 装丁は同大学のシンボルカラー「えんじ色」をベースに、緑色の帯の下に、大隈重信像と大隈記念講堂を白抜きで配置して、創立以来引き継がれてきた「早稲田スピリッツ」のメッセージを込めた。

 当面は早稲田大学教員、卒業生の中から注目を集めている「早稲田文化人」へ書き下ろしを依頼。「早稲田新書」の知名度が一定程度確立された段階で、学外や若手研究者らに執筆の門戸を広げるとしている。

 同大学の副総長で出版部の社長を務める須賀晃一さんは「創刊3冊の筆者には、早稲田新書の構想に賛同し執筆をしていただいた。新書を手に取っていただき、私共のメッセージを受け取ってほしい」と話す。