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鶴巻町の「元祖」油そば専門店「麺珍亭」が営業終了、移転へ 常連客らから惜しむ声

東京麺珍亭本舗鶴巻町本店の最終営業日、営業終了間近の様子

東京麺珍亭本舗鶴巻町本店の最終営業日、営業終了間近の様子

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 油そば専門店「東京麺珍亭本舗(以下、麺珍亭)」の鶴巻町本店(新宿区早稲田鶴巻町)が1月11日、現店舗での営業を終了し、新店舗へ移転する。

東京麺珍亭本舗鶴巻町本店の「焼豚油そば(並盛り)」

 1997(平成9)年1月13日にオープン以来、早大生や熱心なファンから親しまれてきた「麺珍亭」鶴巻町本店。当時、マジックバーを経営していた創業者が「毎日食べても飽きない」メニューとして油そばを開発した。「日本初の元祖油そば専門店」(麺珍亭)という。

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 移転は店舗建物の取り壊しによるもの。昨年7月に移転を発表し、ツイッターで移転先の希望を聞くアンケートを実施していた。その後、鶴巻町本店から徒歩2~3分以内の立地という条件で物件を探し続け、昨年12月に移転先を確保したと発表していた。

 現店舗での最終営業日は当初12月28日の予定だったが、1月11日まで延長。緊急事態宣言の発令以降は、通常の翌3時までの営業時間を20時に短縮して営業していた。最終日は最後に創業店舗で油そばを味わいたい常連客などが多数来店。麺珍亭の櫻井良輔さんは「通常より7時間も早く閉店したが、たくさんのお客様に来ていただけた」と話す。

 最後に来店した客は、近隣の学生寮に住む8人組の学生。思い出話に花を咲かせ、8人同時に着席。油そばが提供されると記念撮影をした。「最後ということで寮のご飯を食べずに来た。入学以来3年間通った店なので寂しい」と残念がる様子も。営業時間終了に間に合わなかった客もおり、同店の人気ぶりが伺えた。最終営業日は305杯を提供した。

 櫻井さんは「約24年間、ここ早稲田鶴巻町565番地にて営業させていただき、本当に感謝している。厳しい飲食業界で同じ場所で24年間続けられたのは紛れもなく皆さまのおかげ。新店舗に移転しても30年、40年と皆さまに応援していただけるようなお店を作れるよう尽力していければ」とコメントした。

 移転先は、早大通りと外苑東通りの「早稲田鶴巻町東」交差点付近で、ラーメン店「眞久中(まくなか)」の跡。「吉田チキン 早稲田店」と同じ建物で、ソースカツ丼専門点「奏す庵」の隣に立地する。工事の状況によるが、2月下旬から3月上旬をめどにオープンを目指す。情報は随時、ツイッターで発信していく。