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早稲田大学で卒業式、学位授与式 田中総長、手を振り卒業生にエール

卒業生に手を振りエールを送る早稲田大学の田中愛治総長

卒業生に手を振りエールを送る早稲田大学の田中愛治総長

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 早稲田大学の学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式が早稲田アリーナ(新宿区戸山1)で3月25日、26日に開かれた。

早稲田大学の学部卒業式、芸術学校卒業式および大学院学位授与式の様子 その1

 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、例年は両日各2回行っていた式典を3回に増やし、参加は学生本人に限定。席の間隔を広げたり、保護者にはオンライン配信での参加を呼び掛けたり、式典が密にならないよう対策を行い実施した。

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 例年は早稲田大学交響楽団による演奏も行うが、今年は中止。式典の開始までの間、2019(平成31年)年の卒業式・学位授与式の演奏の模様をスクリーンで放映した。昨年の式典は中止されており、多目的施設「早稲田アリーナ」での式典は2度目となる。

 式典では総代・副総代、博士学位受領者の紹介に続き、田中愛治総長の式辞があった。田中総長は卒業生とその家族、親族にお祝いの言葉を送り、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に言及。最終学年にオンライン授業が中心となったことを申し訳なかったと伝え、大学としても苦しんだ末のつらい選択であったことを伝えた。

 その上で「ネガティブなものとしてだけ捉えずに、このつらかった経験が将来役に立つときがあると信じて進んでいただきたい」と卒業生にエールを送った。また総長就任以来、提唱している理念「たくましい知性を鍛え、しなやか感性を育む」ことを紹介。

 「早稲田で身に付けたコロナをはじめとする正解のない問題に挑戦し、解決作を考え出す力とさまざまな立場、価値観を持つ人々に敬意を持って接する利他精神を持ち、社会で活躍してほしい」と伝えた。

 さらにコロナ禍における早大卒業生からの支援を紹介。経済的に困窮している学生支援のために昨年4月から呼び掛けている寄付が最初の10日間で1億円、昨年12月に8億円を超えたことを紹介。卒業後は、後輩の応援もお願いしたいとした。

 早稲田大学校友会の萬代晃代表幹事のあいさつでは、校友会やさまざまな分野で活躍する校友の多様性を紹介。卒業生に「皆さんの傍らには、母校である早稲田と校友の仲間がいて、勇気づけてくれることを忘れないで」と応援のメッセージを送った。

 その後、学術、芸術、スポーツなどの分野で卓越した成果を上げ、学生の模範と認められる人に対して授与される「小野梓記念賞授与」を実施。例年の式典では、参列者が大きな声で斉唱する校歌は感染拡大防止の観点から、録音された楽曲を流し、卒業生らは声を出さずに胸の内で校歌を斉唱した。

 壇上列席者の退場時には、田中総長が卒業生に手を振りエールを送るサプライズも。式辞で「卒業後も時々は、母校に帰ってきてください。その時には今よりも輝いている早稲田で、今よりも輝いている皆さんとお会いしましょう」(原文ママ)との言葉を贈っており、その気持ちを表したものと推測される。卒業生からは「学生と近い距離でいてくれた感じがして、うれしかった」との声も。

 商学部を卒業する卒業生は「学生生活を振り返ると、同級生、先輩方、後輩、早稲田の街の方々、家族、とたくさんの方々に支えられ、たくさんの刺激を受けた濃い時間だったなと思う。最後の1年は例年とは違う制限の多いものだったが、そのような状況下だからこそ経験できたこと、出会えた人も多くあった。田中総長が式辞の際におっしゃっていた『流されるのではなく興味を持ったことに一生懸命取り組む』という言葉のように、自分の芯をしっかり持った社会人になっていければ」と抱負を語った。

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