理工展連絡会が早稲田理工の学園祭「第68回理工展(以下、理工展)」をキャンパスの実地とオンラインのハイブリッド形式で11月6日、7日、開催する。
「理工展」マスコットキャラクターの「矢口くん」が子どもと触れ合っている様子
「理工展」は早稲田大学の基幹・創造・先進の3つの理工学術院がある西早稲田キャンパス(新宿区大久保3)で例年11月初旬に開催される学園祭。昨年度は新型コロナウイルス感染症拡大を受け、史上初のオンライン開催となった。今年は実地開催を軸に、昨年に引き続きオンライン上でも理工展をそのまま体験をできるようにする。
今年のテーマは「Bon Voyage!」で、フランス語で「良い旅を」を意味するあいさつ。研究発表や講演会、来場者参加型の実験体験企画、パフォーマンスの舞台まで幅広い企画を用意し、科学が持ついろいろな側面が楽しめるようにする。50以上の団体が参加する。例年は地域の人や早稲田理工を目指す中高生を中心に幅広い来場がある。
理工展連絡会の代表・大内颯さんによると、新型コロナウイルス感染症の影響で、準備を始めた頃はZoomでの活動が中心になるなど、思うように対面での活動が行えず苦労したが、直前まで大学側と実地開催に向けて協議を重ねてきたという。実地は累計来場者数が一定数を超えた場合、入場制限を行う。事前予約は不要。
入場する際にアルコール消毒と検温を実施するほか、来場者にはマスク着用や食事禁止を呼び掛ける。大内さんは「パフォーマンスなどのステージ前は感染症対策で整理券を用意し人数制限をするが、配信部屋を別に用意し、人数制限で見られない人にも楽しんでもらえるようにする」と話す。
オンラインは、昨年同様に理工展公式サイトで展開するほか、バーチャル理工展アプリとパンフレットアプリの2つのアプリを用意。バーチャル理工展アプリは、西早稲田キャンパスをVRで再現。アプリ内でキャンパス内を自由に歩き回ることができる。大内さんは「キャンパスに来場したのと全く同じことができる。遠方の方にも理工展を同じように楽しんでもらえれば」と笑顔で話す。
今年から新たに芸能人やタレントを呼ぶ企画を始める。今年のゲストはお笑い芸人・ジェラードンの3人で、コントやトークショー、景品付きの抽選会を行う。ジェラードンは今年の「キングオブコント」のファイナリストにも選ばれており「若者を中心に人気がある。新しい客層を理工展に取り込むことが狙い」(理工展連絡会)という。
キャンパス内での屋台出店は取りやめたため、近隣の飲食店などとのコラボ企画を今年は11店舗に増やした。理工展アプリでクーポンを進呈したり、コラボメニューを販売したり、キャンパス内では近隣店舗で使える商品券を進呈する。
大内さんは「近年、私たちの生活環境は大きく変化し、旅行を楽しむ機会が減ってしまった。今回の理工展でさまざまな体験を通して、旅の気分を味わってもらいたい。不安定な情勢ではあるが、理工展を通して皆さんに少しでも笑顔になってもらえたら。早稲田だからできること、理系だからできることを見つけてみてほしい」と呼び掛ける。
開催時間は11月6日=10時~17時、7日=10時~16時。アプリはGoogle Play、AppStoreからダウンロードできる。