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多和田葉子さんと高瀬アキさん、「4分33秒」モチーフに早大でパフォーマンス

過去に早稲田大学で開催された多和田葉子さん、高瀬アキさんのパフォーマンスの様子

過去に早稲田大学で開催された多和田葉子さん、高瀬アキさんのパフォーマンスの様子

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 「多和田葉子・高瀬アキ パフォーマンス&ワークショップ」が11月15日・16日、早稲田大学小野記念講堂(新宿区戸塚町1)で開催される。主催は、早稲田大学文化企画課、スーパーグローバル大学創成支援事業、早稲田大学文化構想学部 松永美穂研究室。

過去のパフォーマンスの様子

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 多和田葉子さんは、早稲田大卒の詩人・小説家。国内では芥川賞、谷崎潤一郎賞などを、ドイツではゲーテメダル、クライスト賞などの文学賞のほか、1000回以上の朗読会を開催したことを評価され、国際交流基金賞も受賞している。早稲田大学が実施する「早稲田大学坪内逍遙大賞」を村上春樹さんに続き2009年に受賞し、早稲田大学とも縁が深い。

 高瀬アキさんは、ヨーロッパを中心にジャズ、即興音楽シーンで活動するピアニスト・作曲家。ベルリン在住で、欧州を中心に世界各地で活動している。ベルリン新聞文化批評家賞を皮切りに、SWRラジオ局2002年度最優秀音楽家賞、2004年度ドイツ批評家賞ジャズ部門年間ベスト・レコード賞、2018年度 ベルリン・ジャズ賞などを受賞している。

 早稲田大学で2人が共演するのは、今年で9年連続9回目。毎年200人近い参加者があり、リピーターも多い。今回はアメリカの音楽家、ジョン・ケージの代表作「4分33秒」をモチーフに、パフォーマンスを行う。「4分33秒」は3楽章にわたり休止を意味する「tacet(タセット)」だけが記載された楽譜を演奏者が演奏する(無音を発する)というコンテンポラリーミュージック。静寂の中で、主体的に「聞く」という行為を聴衆に促す作品。

 会場の小野記念講堂は7月8日~9月28日に改修工事を行い、反響板の導入などを行った。早稲田大学文化企画課の武笠真結(むかさまゆい)さんは「小野記念講堂のホールは客席勾配があり、収容人数は206人と、ステージの臨場感が味わえる会場。改修工事により、音響空間が充実していると聞く。今年の上演が楽しみ」と話す。

 早稲田大学文化構想学部の教授・松永美穂さんは「多和田葉子さんと高瀬アキさんは20年近く共演しており、そのパフォーマンスはどんどん進化している。今回は『偶然』や『沈黙』がテーマ。きっと新しい体験ができると思うので、多くの方に参加いただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は、15日・パフォーマンス「4分33秒」=18時30分~20時30分、16日・ワークショップ「言葉と音楽」Vol.9=16時30分~18時30分。参加無料。当日先着200人。

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