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西早稲田のNGO「シャプラニール」が「はがき寄付キャンペーン」 児童労働解決のために

「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」への寄付を呼び掛けている(提供:シャプラニール=市民による海外協力の会)

「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」への寄付を呼び掛けている(提供:シャプラニール=市民による海外協力の会)

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 西早稲田のNGO「シャプラニール=市民による海外協力の会(以下シャプラニール)」が、はがき寄付活動「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」を昨年12月26日、開始した。

シャプラニールに寄付されたはがきを仕分けている様子

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 シャプラニールは、南アジアを中心とした児童教育支援や児童労働の予防・削減といった「支援が届きにくい人々、課題」にアプローチする国際協力NGO。1972年9月に創立し、日本=18人、バングラデシュ=13人、ネパール=6人の職員で活動している。

 「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」は、新型コロナウイルス感染症の拡大により深刻化する児童労働や児童婚などの社会問題の解決が目的。「これらは失業や収入が減少した家庭が経済的負担を軽減するために行われており、特に児童婚は世界全体の約半数が南アジアを含む5カ国に集中している」(日本ユニセフ協会)という。

 キャンペーンでは未投函の郵便はがき、書き損じた年賀はがき、過去の余った年賀はがき、未使用・使用済みの切手の寄付を募っている。はがきや切手は旧価格のものも対象。封筒や箱にまとめてシャプラニールに送付することで寄付できる。届いたはがきなどは国内で換金し、バングラデシュで児童労働に従事する子どもたちの支援などに役立てる。

 シャプラニールによると、年賀状の発行部数が減少していることで、寄付枚数も減少しているという。2020年~2021年に実施した前回は全国からの寄付実績が46万枚と、前々回の65万枚から30%弱に当たる約20万枚が減少した。今回のキャンペーンでは日本橋郵便局でも寄付アクションの告知に取り組み、寄付を呼び掛ける。今年の目標は50万枚。

 はがきは10枚で500円相当になり、家事使用人として働く子どもの支援センターを1日運営できる。はがき20枚では、読み書きを学ぶ授業を1カ月実施することが可能。寄付した人には後日、現地の子どもからのお礼のメッセージレターを届ける予定。

 シャプラニールのファンドレイジング担当・高階悠輔さんは「本キャンペーンは、書き損じたり余ったりしたはがきを送るだけで、自宅や職場から気軽に参加できる国際協力の取り組み。昨今の年賀状離れの傾向もあり、1月中旬時点でのご寄付は例年よりも少なくなっている。皆さんにご協力いただければ」と呼び掛ける。

 キャンペーンは3月31日まで。

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