早稲田大学が「早稲田オープン・イノベーション・フォーラム2022(以下、WOI'22)」を3月8日からオンラインで開催する。
早大の「リサーチイノベーションセンター(121号館)」の外観
早大は、産学連携、ベンチャー育成、研究人材の養成、知財の創出活用を通じ、イノベーション創出と研究環境の充実を目的とした「早稲田オープン・イノベーション・バレー構想」を推進している。4月には早大初のベンチャーキャピタル「早稲田大学ベンチャーズ」を設立予定で、年内をめどに80億~100億円規模のファンドを組成するなど、環境整備を進めている。
WOI'22の目的は「産業界、ベンチャー、大学研究者、学生のマッチングの場を提供すること」。オンラインブース展示、オンライン交流(以上3月8日~15日)、オンラインセミナー(9日、10日)の3つのプログラムを用意する。昨年は約2300人の参加があった。
昨年までは2日間の開催だったが、参加者から「交流できる機能を強化してほしい」という声があり、今年は交流できる期間を長くした。オンライン名刺交換の機能も新たに用意し、参加者同士の交流やマッチングを促進する。「これまでにもWOIで企業と研究者が出会い、新たな共同研究が立ち上がるなど成果も出始めている」(WOI'22担当者)という。
早大が昨年11月に発表したカーボンニュートラル宣言「Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030s」に基づき、カーボンニュートラルをテーマにしたセッションも用意。エネルギー、自動車、住宅、建築、都市、通信、ICTなどの各分野の企業の役員を招き、各企業の方針、カーボンニュートラル研究の方向性を共有する。10日15時30分~17時30分に開催する。
WOI'22実行委員長を務める笠原博徳副総長は「WOIは、研究・産官学連携・ベンチャー・文理融合・国際連携などの最先端議論と、関係者の皆さまの連携に向けたマッチングを目標としている。オンライン上でのブース展示・リアルタイム交流に加え、世界の学会・企業・研究者・学生の講演なども予定しており、イノベーションの将来に関する有意義な情報をお届けする予定。多くの方に参加してもらえれば」と呼び掛ける。
3月15日まで。一般の参加申し込みは開催期間中も受け付ける。