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早大昂揚会の「100キロハイク」が2年ぶり開催へ 「後輩にノウハウ引き継ぎたい」

「早稲田精神昂揚会」の「本庄~早稲田100キロハイク」第59回実行委員長・関口怜央さん(手前)、福中翔亜人さん(左)、梶谷惟人さん(右)

「早稲田精神昂揚会」の「本庄~早稲田100キロハイク」第59回実行委員長・関口怜央さん(手前)、福中翔亜人さん(左)、梶谷惟人さん(右)

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 早大公認サークル「早稲田精神昂揚会(以下、昂揚会)」が「第59回本庄~早稲田100キロハイク(以下、100ハイ)」を5月7日、8日に開催する。

雨天の早大近く、早大南門通りの様子

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 埼玉県の本庄早稲田から大隈記念講堂を目指して、約100キロを2日間かけて歩く100ハイ。早慶戦、早稲田祭と並び「早稲田大学三大名物行事」とされ、「極限状態において、自分自身と真摯(しんし)に向き合うという経験を提供するとともに参加者のその後の人生において忘れられない思い出を刻むこと」(昂揚会)を狙いとした、過酷なイベントとして知られる。

 感染症拡大の影響で、2020年5月に開催予定だった第58回は延期を繰り返し、昨年11月に中止となった。100ハイが中止となるのは記録が残る2000(平成12)年以降では初めてだった。代替わりや運営経験者の卒業により、さらに延期や中止になると、運営ノウハウの継承に支障が出る状況となっている。

 中止にした第58回の準備で支出がかさんだこともあり、引き継いできた通帳の残高が大幅に減少。例年1000~1500人程度の参加者があったが、感染症対策のため参加人数を500~700人程度に減らさざるを得ず、開催に向けて財政的な課題も抱えているため、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。

 感染症対策として歩行中のマスク着用をはじめ、国や東京都が示す内容に準拠したガイドラインを作成。第59回の実行委員長を務める昂揚会の関口怜央さんは「100ハイは参加者が自分たち自身で体現するイベントという点も特徴的。私たちは運営をしたことはないが参加したことはある人がギリギリ残っている世代。何とか開催して、ノウハウを後輩に引き継いでいきたい」と意気込む。

 「100ハイの復活は早稲田の復活だと思っている。開催発表への反響は大きい。道を歩いているだけで、声をかけてくれる人もいる。応援してくれている人がいることで、開催したいではなく、何が何でも開催しなくてはいけないという気持ちになってきている」とも。

 参加費は例年6,000円程度だが、クラウドファンディングで支援を受けた金額によって変更になる予定。感染症の状況によっては、開催日が変更になる可能性がある。

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