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新宿消防署が大隈講堂前で防災訓練 日本で1台のVR防災体験車が登場

昨年4月に配備された日本で一台のVR防災体験車(愛称:VR BOSAI)

昨年4月に配備された日本で一台のVR防災体験車(愛称:VR BOSAI)

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 新宿消防署が1月21日、早稲田大学大隈講堂前(新宿区戸塚町1)で防災訓練を実施する。

VR防災体験車で災害疑似体験をする参加者の様子

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 阪神・淡路大震災を契機に創設された「防災とボランティア週間」(1月15日~21日)の取り組みの一つ。災害時におけるボランティア活動や自主的な防災活動についての認識を深めるとともに、災害への備えの充実、強化を図ることを目的にしている。

 東京消防庁では「防災とボランティア週間」期間中、各消防署で行事を行ったり、行事に参加したりするほか、第15回地域の防火防災功労賞表彰式、各都民防災教育センター(防災館)および消防防災資料センター(消防博物館)で企画展などを実施する。地域の防火防災功労賞表彰式において、新宿区内では西戸山タワーガーデン管理組合が「高層マンションにおける防災隊の取り組み」で最優秀賞として表彰される。

 大隈講堂前の防災訓練では、昨年4月に配備された日本で1台のVR防災体験車(愛称:VR BOSAI)が登場。VR防災体験車は、ヘッドマウントディスプレーの着用とモーションシートの各種演出で、臨場感あふれる災害疑似体験をすることができる車両。「都民の防災意識の高揚を促進し、訓練参加につなげていくための専用大型車両」(東京消防庁)という。

 同車両は8人まで同時体験可能で、「地震編」「火災編」「風水害編」の3つのコンテンツを用意する。揺れだけでなく、振動、匂い、水しぶき、熱気などの演出効果で臨場感が得られるよう工夫している。当日はブースも設営し、各種防災情報の提供や子ども用の防火着の展示なども行う。

 新宿消防署 地域防災担当課長の草野正孝さんは「首都圏における震災の危険が高まる中、防災とボランティア週間のイベントを通じて、災害時におけるボランティア活動をはじめ、地域における防災行動力の向上など、災害への備えを充実していただきたい」と話す。「VR防災体験車はこれまで東京消防庁出初め式や新宿駅東口のモア4番街など、さまざまな会場で地震などのリアルな疑似体験を提供してきた。体験者からは災害に対する気持ちを新たにしたとの感想を伺っている。21日の早稲田大学における訓練会場においても、一人でも多くの皆さまにVR体験を通じて防災への備えのきっかけにしていただければ」と参加を呼び掛ける。

 実施時間は10時~15時50分。参加無料。

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