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高田馬場のとんかつ店「成蔵」連日行列の中、閉店 店主「気持ちも継承」願う

高田馬場のとんかつ店「成蔵」、閉店を告げる貼り紙

高田馬場のとんかつ店「成蔵」、閉店を告げる貼り紙

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 高田馬場のとんかつ店「成蔵」(新宿区高田馬場1)がスタッフに店舗を継承するため、3月21日閉店した。

とんかつ店「成蔵」の整理券配布に並ぶ行列が最も長くなった日の様子

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 2月16日にツイッターの同店公式アカウントで突然発表され、整理券を求めて並ぶ人が大幅に増加。3月に入ると平日でも150人近くの人が整理券を求めて並ぶ状況になった。公式ツイッターで整理券の配布状況をリアルタイムでツイートしたり、早めの整理券配布で行列の待ち時間をできるだけ短くしたり、店舗周辺に迷惑がかからないよう気配りをしながら状況の対応に取り組んできた。

 閉店が近づくにつれ始発電車で来て並ぶ人もいたほか、最終日は徹夜組が発生するなど、行列に並ぶ人たちの熱量が増加。その状況を知らずに来店して整理券をもらえない人も現れ、「成蔵来たけどもう整理券配布が終わってた…。」(原文ママ)といった客のツイートもあり、同店の人気の高さが伺えた。

 店主の三谷成藏(せいぞう)さんは「閉店を告知してから毎日多くの方に並んでもらわないといけない状況となり、中には整理券をお渡しできないお客さまも多く、大変申し訳なく思っている。今回の店舗継承は、地下の店舗で長年一緒に頑張ってくれたスタッフに報いたい気持ちと今後の彼らの成長のために決めた。私は今の店に立たなくなるが、味や気持ちも含めて継承していってほしい」と話す。

 「長年の疲れからか体調も優れないので、体調を整えた上で新しい店舗の準備に入りたい。2010年の開店からここまで本当にあっという間だった。お客さまをはじめ近隣の皆さまにも『長年にわたり、ありがとうございました』と伝えたい」と振り返る。

 継承後の店舗「とんかつ なりくら」は「成蔵」で使用していた霧降高原豚を継続するが、メニュー構成を変更し4月に営業を開始する予定。

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