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高田馬場の老舗和食居酒屋が改装 2代目店主「一人一人のお客さんを大切に」

「福茶庵」のリニューアルした店内

「福茶庵」のリニューアルした店内

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 創業43年を迎える福茶庵(新宿区高田馬場3、TEL 03-3364-0577)が、10連休中に座敷をテーブル席に変更するなどの改修を行い、5月7日に営業を再開した。

常連客がカンパを募りプレゼントした特大ちょうちん

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 1976(昭和51)年から早稲田通り沿いで営業している日本料理居酒屋の同店。席数は、カウンター席8席、テーブル席11席。2代目店主の福永信広さんは、先代の父の後を継ぎ6年になるという。

 福永さんは「平成元年にリニューアルして以来、手を入れていなかった店の改修は、ここ数年の課題だった。なかなかきっかけがつかめなかったが、今年のゴールデンウイークが10連休になると発表された時に、この機にやろうと決めた」と話す。

 先代からの常連客も多いが、ネット検索などで訪ねて来る若い客も増えているという。「お客さんとのカウンター越しの会話が好き」と話す福永さんは「前職で飲食店のホール係を経験したことで接客の楽しさと大事さを知った。店をやっていて一番うれしいのは、お客さんが2回目に来てくれた時。気に入ってもらえて良かったとホッとする」と笑顔を見せる。

 3年前に営業中の看板代わりに早稲田通り沿いに出す特大のちょうちんが盗難にあった際には、常連客がカンパで現在のちょうちんをプレゼントしてくれたという。

 フードメニューは、創業以来手作りしている「蟹しんじょう」(450円)、北海道の猟師から買い付ける鹿肉の料理(刺し身=800円、ユッケ=850円、ロースト=900円、バター焼き=850円)のほか、「刺し身盛り(1,200円~)、「銀だらの西京焼」(850円)、「豚の角煮」(700円)など。

 ドリンクメニューは、3種類の酒が選べる「利き酒セット」や「一ノ蔵」「春鶯囀(しゅんのうてん)」(以上600円)、「吉田蔵」(800円)などの日本酒をはじめ、「村尾」(800円)、「赤霧島」(700円)、「福茶庵オリジナル(芋)」(500円)などの芋焼酎、「一粒の麦」「閻魔(えんま)」(以上600円)、「福茶庵オリジナル(麦)」(500円)、「二階堂」(450円)などの麦焼酎など。焼酎は銘柄によりボトルキープもできる。そのほか、「サッポロエビス樽生」(600円)、ソフトドリンク(400円~)などを用意する(以上税別)。

 福永さんは「リニューアルオープン日には、入ってきたお客さんに(リニューアルで無くなった)『座敷へどうぞ』と声を掛けて、カウンターの常連さんに笑われてしまった。『板さんと気軽な会話が楽しめる店』として長く愛される店を目指して一人一人のお客さんを大切にしていきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~24時。日曜・祝日定休。

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