楽器ハンドパンのレッスン「Koji Matsumoto Handpan School」が7月24日、高田馬場のレンタルスペース「in the house」(新宿区高田馬場1、TEL 050-3558-1384)で始まった。
Koji Matsumotoさんのハンドパンのレッスンの様子
ハンドパンは、2000(平成12)年にスイスで発明された金属製のドーム状の打楽器。直径45~60センチ、高さ20~40センチほどの大きさで、上面に7つ以上のトーンフィールド、下部の中央にはサウンドホールとなる開口部があり、両手の指で演奏する。
講師はハンドパン奏者のKoji Matsumotoさん。2006(平成18)年、Matsumotoさんはオーストラリアのパースに旅行中に盗難に遭い、そこから日本に帰国するために独学でディジュリドゥのストリートパフォーマンスを始める。それを機に、音楽を通して人と出会い、刺激を受けて成長できる環境に感動し、世界を音で旅することを目標に活動することを決めたという。ハンドパンに出合ってからはその音色に魅了され、以降ハンドパンを演奏し続けている。
ハンドパンをより多くの人に知ってもらいたいという思いで、2013(平成25)年に、メルボルンでヒューマンビートボクサーのReo Matsumotoさんと一緒にバンド「MATSUMOTO ZOKU」を結成。ハンドパンとディジュリドゥ、ヒューマンビートボックスなどの組み合わせで、「遊び心のある、静かで活気のあるサウンドを作り出すのが特徴」という。メルボルンとウィーンを拠点に、これまでに14か国41都市を巡ってきた。現在は5枚目のアルバムをレコーディング中。
今回開いたスクールでは、楽器の持ち方やたたき方、楽器の部位の名称、手のフォーミング、体の使い方、それぞれの指の使い方などをワークショップ形式で学ぶ。楽器の使い方だけでなく、ハンドパンの歴史や構造のほか、製造方法や入手方法も取り上げるほか、ヨーロッパを中心に演奏されている最新のテクニックやハンドパンでの作曲方法なども紹介する予定。
会場の「in the house」は高田馬場にあるレンタルスペース。新宿近辺でワークショップを開きたいという松本さんの思いと、レッスン用のハンドパンを置く場所や、参加者の練習場所になる点、交流コーナーがあることなどから、同スペースの協力もあり会場に決めた。
「ワークショップの参加者は20代~50代と幅広く、普段自分が出会わないような人たちに出会えることが新鮮。レッスン期間の最後には、近所の方々にもお越しいただけるような参加者によるハンドパンの演奏会を開けたらいいと思っている」とMatsumotoさん。「自分自身ハンドパンを知るまで打楽器の経験は無かったが演奏できるようになった。楽器の演奏経験がない人も気軽に参加し、ハンドパンの楽しさを知っていただければ」と呼び掛ける。
開催日時は毎週水曜の18時30分~19時30分、19時45~20時45分、21時~22時の3回。8月からは、20時30分~21時30分、21時45分~22時45分(2クラス)になる。