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早大で「設計演習A万国博覧会」 「役に立たない機械」タモリ倶楽部でも放送

課題「持ち運べる建築」の永尾美沙さんの作品「Yes,Fall in Love.」(提供:設計演習A万国博覧会)

課題「持ち運べる建築」の永尾美沙さんの作品「Yes,Fall in Love.」(提供:設計演習A万国博覧会)

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 「役に立たない機械」などの課題で制作された作品を展示する「設計演習A万国博覧会」が8月3日~5日、早稲田大学早稲田キャンパス内にあるワセダギャラリー(新宿区西早稲田1)で開催される。

タモリ倶楽部で「最優秀賞」を受賞した湊明人(みんと)さんの作品「耳時計」

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 「設計演習A」は早稲田大学創造理工学部建築学科の1年生が秋学期に履修し、学生は4つのグループに分かれ、順番に4人の担当教員から講義を受ける。各教員のスタジオを回り、デッサンの基礎から立体作品まで数多くの製作を通して、学生の感性を磨く授業。

 建築意匠のみならず、建築史・都市設計・ランドスケープの視点から、「建築・都市を見る(診る・観る)、計る(測る・図る)、記述する」演習を行う。同展では、課題で制作した約150の作品を展示し、学生たちが自らコンセプトの説明・実演を行う。

 担当教員が出題する課題と、それに対して生徒が提出する作品は、「共にユニークな物が多い」という評判で、テレビでも度々取り上げられている。特に「役に立たない機械」という課題は12年連続で出題され、7月26日放送のテレビ朝日の番組「タモリ倶楽部」で「早稲田の英知を無駄使い!役に立たない機械2019」として放送され話題となった。同番組で取り上げられるのは2年ぶり5回目。

 設計演習は、AからFまでシリーズのように行われる授業で、「設計演習A万国博覧会」開催後連続して、「設計演習B/C」の展覧会「三編展」が、原宿のギャラリー「DESIGN FESTA GALLERY」(渋谷区)で8月6日~7日に開催予定。

 昨年、「設計演習A」を受講した三村彩夏さんは「設計演習Aでは発想力とともにそれを表現する楽しさを実感でき、設計演習B/Cでは課題を論理的に読み解き、自分の考えを形にする表現力や技法が身についたと思う。3つの授業を通してみることで、それぞれの課題との向き合い方の変化がわかるのではないか」と意気込む。

 同博覧会の代表・永尾美沙さんは「大学のオープンキャンパスと同時期に開催すること、設計演習B/Cの展覧会も連続的に開催することから、早稲田建築、通称『わせけん』の新入生や建築学科を志望する受験生の皆さんにもぜひ早稲田建築の先輩達が取り組んだ課題を見にきていただきたい」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時。入場無料。

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