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夏恒例の「新宿打ち水大作戦」スタート 高田馬場駅前広場で区長ら打ち水も

8月1日の高田馬場駅前広場での「新宿打ち水大作戦」の効果(広場の表面温度)

8月1日の高田馬場駅前広場での「新宿打ち水大作戦」の効果(広場の表面温度)

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 新宿区が毎夏に行う「新宿打ち水大作戦が7月23日に始まり、区内施設、事業所、団体、個人宅などが参加し打ち水活動を行っている。

「新宿を冷やそう!新宿打ち水大作戦」高田馬場駅前広場での打ち水の様子

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 区がヒートアイランド現象や地球温暖化の対策の一つとして、区内の一般家庭、各団体、事業所などに「新宿を冷やそう」と呼び掛け行う。2008(平成20)年から取り組み、今年で11回目。昨年は129団体が参加し約5000人の参加があったという。打ち水に使用する水は、雨水や風呂の残り湯などの二次利用を推奨する。

 打ち水は江戸時代から続く、涼を得るための夏の風習。「地域のつながり、未来につながる」事業として、昨年に引き続き、東京2020大会の応援の一環として行われる和元年度の「新宿打ち水大作戦」では、継続して打ち水を行う参加者を対象に希望者に打ち水セット(最大でひしゃく10本、バケツ2個)の提供や、のぼりの貸出を行う。

 8月1日には、高田馬場駅前広場で、吉住健一区長も参加して打ち水活動を行った。この日10時30分の広場の表面温度は、46.5度。「長話をすると倒れてしまうので」と、吉住区長が参加者を気遣い、打ち水前のあいさつを短く切り上げるほどの暑さの中、JR高田馬場駅など近隣の事業所や区民らが参加した。打ち水として用意されたのは、東京都下水道局落合水再生センターで高度に処理した再生水。打ち水終了後の駅前広場の気温は、37.8度まで気温が下がった。

 新宿区環境対策課環境計画係の牛山隆行さんは「前年に引き続き天気も良く、今年も多くの人に参加していただき打ち水の効果を体感してもらえたと思う。本日のほか新宿区役所本庁舎でも、職員が毎週水曜に行う歌舞伎町清掃のあとに打ち水を行い、庁舎を訪れた区民の方々にも打ち水への参加を呼び掛けている。おかげさまで、区内の家庭や事業所からの参加も年々増えて、今年も100カ所以上の参加がある。今後も打ち水に対する理解が深まれば」と話す。

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