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早大で「早稲田映画まつり」 垣根超えた連携「学生表現の結集」で早稲田文化広める

昨年行われた「第31回早稲田映画まつり」の様子(提供:早稲田映画まつり実行委員会)

昨年行われた「第31回早稲田映画まつり」の様子(提供:早稲田映画まつり実行委員会)

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 「第32回早稲田映画まつり」が、12月15日に早稲田大学小野記念講堂(新宿区戸塚町1)で行われる。

「早稲田映画まつり実行委員会」で製作した「珈琲のしみ」のスチール写真

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 早大生または同大サークル員によって製作された学生映画のコンペティションやゲストを招いて講演、トークショーなどの企画を行う学生映画祭。昨年は約300人が来場した。例年、大隈記念講堂で開催していたが、今年は大規模天井耐震改修工事中のため、小野記念講堂で開く。

 主催の「早稲田映画まつり実行委員会」には、同大の「映画研究会」「映画制作グループ☆ヒグラシ」「映像制作サークルCINEMANIAX」「映像製作集団浪人街」「シネサイクル叛頭脳」「CINEMAX SIDEVARG」「シネマプロダクション」「稲門シナリオ研究会」の8つの映画サークルが参加している。

 コンペティションは、「一般部門」と学部1年生が監督の作品を対象とした「新人部門」に分かれ、審査が行われる。今年は23本のエントリーがあり、1次審査、2次審査を経て、「アーミーサークル」(監督=井坂颯希さん)、「南国の絵はがき」(伊藤圭佑さん)、「ふたり」(根岸里紗さん)、「君は白昼夢の中。(シヅカマリノさん)、「グラデーション」(椎名零さん)、「無人気」(竹田夏生さん)の6本がノミネート作品に選ばれた。「新人部門」では、「金魚」(八峠未来さん)が新人賞を受賞した。

 ノミネート作品は「早稲田映画まつり」当日に上映され、ゲスト審査員により受賞作品が決まる。ゲスト審査員は、五十嵐耕平さん、伊藤弘了さん、奥田瑛二さん、城定秀夫さん、宮崎大祐さんで、第一線で活躍する監督・俳優・批評家を招く。全ての作品を上映後、「授賞式」とノミネート作品の全ての学生監督、ゲスト審査員が作品講評を兼ねたトークセッションを行う。「授賞式」では「グランプリ」以下各賞を発表・授与する。

 特別企画として、「早稲田映画まつり実行委員会」が企画・製作した映画「珈琲(コーヒー)のしみ」(監督=橋田奈奈さん、原作=浦野直己さん、音楽=天気輪)の上映も行う。「『映画』という総合芸術を通じて、コラボした各分野の学生たちが表現することで、これまで以上に多くの人に私たちの思いを届けられるのではないか」との思いから企画したという。「珈琲のしみ」上映後には、劇団ポツドールを主催する三浦大輔さんを招き、「珈琲のしみ」のスタッフ・キャストと「早稲田を拠点に活動する学生の表現の結集」をテーマに、トークセッションも行う。

 「早稲田映画まつり実行委員会」の代表・谷口昌英さんは「『早稲田映画まつり』当日に向けて、ご来場いただくお客さまや、作品を出品していただく学生の皆さまはもちろん、運営する私たちが『楽しさ』を感じられる学生映画祭を目指し、日々準備している。本年度の上映作品は、監督おのおのの個性が光るフィルムがそろった。うち2本は学部1年生の監督作品であり、新たな波を予感させるラインアップになっている」と話す。

 「例年好評を頂いている特別企画では、『サークルの垣根を超えた学生表現の結集』をテーマに、実行委員会が主体となって製作した劇映画を上映する。学生が連帯することで、『学生映画』らしからぬ作品が生まれたと自負している。何よりの目玉は、豪華ゲストを招いて行われる、審査およびトークセッション」とも。「運営側としてはもちろん、一映画ファンとして開催が非常に楽しみ。学生が本気で作り上げる『早稲田文化』を感じていただければ」と呼び掛ける。

 開催時間は10時30分~20時20分。途中入退場可。入場無料。

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