解体工事が進む旧サンルートホテル高田馬場があった「高田馬場駅前ビル」の「建替計画に関わる建築計画に関する説明会」が1月21日、ワイム貸会議室高田馬場(以上、新宿区高田馬場1)で行われた。
新宿区役所の「中高層建築物の建物に関わる紛争の予防と調整に関する条例」に基づき開催された説明会には、条例に基づき、建物の高さの2倍の水平距離にある土地、建物の権利を有している人、居住者、テナントなどに案内が出され、30人超が参加した。
計画の概要は、建築主=泰正(たいせい)、設計=鹿島建設一級建築士事務所、施工=鹿島建設東京建築支店、敷地面積=1275.73平方メートル、道路幅員=北側区道4.0メートル、南側区道=6.0メートル、西側区道=15.01メートル、建ぺい率=80%、容積率=700%。
現在進めている解体工事終了後の5月1日に着工し、2022年1月末に完工予定。建物は地上12階、地下1階、塔屋1階の予定で、ホテル、店舗、駐車場を予定している。構造は鉄骨造で、機械式駐車場となる地下は鉄骨鉄筋コンクリート造。
計画によると、建物の1階はホテルと店舗のロビーとし、店舗入り口側となる西側の道路境界線から2メートルほどセットバックする。旧おかしのまちおかのあった「ボストンビル」の位置に予定するホテルの入り口は、1階2階部分の建物を引き下げて、ビルを支える柱を建物の北西角に設置することで建物外部の空間を広くする。それらの一部は緑地にし、横断歩道で信号を待つ人の混雑緩和の解消を目指す。2階と3階は店舗。4階~12階はホテルとなる。ホテルはビジネスホテル、テナントは金融機関を予定しているといい、建て替え前と同じテナント構成になることも明らかになった。
説明会では、冬至の日影図、地上デジタルとBS、CSのテレビ受信障害の予測地域図などを提示し、それぞれ問題ないことを説明。地下も解体するため、山留め壁工事を行うこと、外部足場の外に飛散防止のメッシュシートをすること、車両の運行計画、現場管理、現場稼働時間などについて説明し、参加者に理解を求めた。