西早稲田の中国茶カフェ「甘露」(新宿区西早稲田3)が、焼き菓子のネット販売を3月31日に始めた。
西早稲田の中国茶カフェ「甘露」の焼き菓子「桜花酥(おうかす)」
「甘露」は中国茶器にポットで足し湯をしながら楽しむ中国茶と、薬膳スイーツや中華がゆを提供するカフェとして、2018(平成30)年オープン。現地の味を再現したスイーツがSNSなどで話題となり、同店のスイーツを目指して西早稲田を訪れる人も多い。昨年末には焼き菓子専属スタッフを採用し、それまで品切れが多かった焼き菓子を充実させてきた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都が外出自粛を要請したことなどを受け、3月27日から臨時休業を続けている。店主の向井直也さんは「以前からネット販売はしたいと考えていたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、前倒しして実施することにした」と話す。
ECサイトは3月31日にオープン。ネット販売をすると決めてから5日でサイトを立ち上げた。支払いはペイパル、コンビニ払い、携帯キャリア払いなどに対応する。サイトをオープンしてからツイッターで告知したところ、即座に反響があり、用意した焼き菓子は約2時間で完売となった。今後、焼き菓子を増産し、在庫を補充していく。
通販商品は「焼き菓子もりもりセット」(3,542円)、「蛋黄酥(だんふぁんす)9個セット」(3,888円)、「蛋黄酥と中国クッキーのクラシックセット(大)」(3,758円)、「杏仁酥(あんにんす)と中国クッキーセット」(3,434円)、「中国クッキー3種セット」(1,750円)、「蛋黄酥と中国クッキーのクラシックセット(小)」(1,447円)、「蛋黄酥4個セット」(1,728円)、「杏仁酥と桜花酥(おうかす)の彩りセット」(1,512円)。ティーバッグの中国茶も各種用意する。別途送料が必要。
向井さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、近隣店舗もかなり苦しい状況が続いていると聞いている。今は自分たちでできることに可能な限り取り組み、事態の収束を待つしかないと思っている。これまで遠方の方から通販をしてほしいと要望を受けていた。この機会に当店の中国スイーツを味わっていただけるとうれしい」と話す。
次回は4月4日の12時に在庫を補充し販売を再開し、9日に発送予定。