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早大が5億円の学生緊急支援 新型コロナの経済的困窮に対応、寄付呼び掛けも

早稲田大学・早稲田キャンパスにある大隈重信像

早稲田大学・早稲田キャンパスにある大隈重信像

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 早稲田大学(新宿区戸塚町1)が新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済的困窮に陥っている学生を支援するために、約5億円の緊急支援策を行うことを4月24日、発表した。

立ち入りが禁止されている早稲田大学早稲田キャンパスの様子 その1

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 早稲田大学は、2020年度春学期の授業開始日を5月11日に繰り下げ、原則として授業はオンラインで行うことにしている。キャンパスへの立ち入りを5月6日まで禁止するほか、学生には課外活動などの自粛を8月1日まで要請している。

 緊急支援策は、「新型コロナウイルス感染症拡大により、学費を負担する保護者等の家計急変や学生本人のアルバイト収入激減により経済的に困窮している学生が増えている」ため、実施することに。

 「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急支援金」「オンライン授業受講に関する支援」「既存の奨学金等の支援」の3本柱で、早稲田大学の田中愛治総長はツイッターで「それぞれ3~1週間かけて準備してきた成果」と言及している。「今後、必要に応じ、これらに加えてさまざまな支援策を検討・実施していく」(早大)という。

 緊急支援金は、高等学院(中学部含む)、本庄高等学院、芸術学校を含む、早稲田の学生と生徒を対象に1人10万円を給付する。現在、応募方法などを準備中で、給付の仕組みなどが整い次第、学生・生徒に周知するという。

 オンライン授業受講の支援では、経済的に困窮している学生に対し、受講に必要なパソコンや通信機器などの貸し出しを行う。一般学生に対しても通信機器の支援の準備を進める。5月11日の授業開始に間に合うように、順次学生に周知する。既存の給付型の奨学金も活用し、学生の支援を行う。学費の延納についても「個別の事情を踏まえ、できる限り配慮する」(早大)という。

 さらに支援の拡大と継続のため、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急支援金」への寄付を教職員、卒業生、個人、団体、法人に呼び掛けている。一口1万円で、口数が整数でなくても可。早大の寄付制度「WASEDAサポーターズ倶楽部」を通じ、受け入れる。

 田中総長はツイッターで「早稲田大学の多くの教職員が、『新型コロナウイルス感染症拡大のために経済的に困窮して、学業をあきらめる学生が一人でもでないようにしたい』と緊急支援金(10万円)の給付を含め必死に頑張ってくれていることには、感謝しかないです。多くの教職員が頑張っています。」(原文ママ)とツイートしている。

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