早稲田大学戸山キャンパス前のレストランバー「NEW SCHOOL」(新宿区西早稲田2、TEL 03-3232-2626)が6月1日、オリジナルクラフトビールの瓶入り商品の販売を始めた。
「NEW SCHOOL」のクラフトビールの量り売りのイメージ
「NEW SCHOOL」は高田馬場出身の店主・新福高男さんが2000(平成12)年にオープンし、今年3月に開店20周年を迎えた。「おなかいっぱい」「こだわりのお酒」をコンセプトに、幅広いパーティーメニューを用意。2005(平成17)年からはケータリングサービスも行う。
2018(平成30)年には、醸造所とビアパブを併設する姉妹店「ON TAP 江戸東京ビール」(江東区)がオープンし、オリジナルクラフトビールの醸造・提供を始めた。オリジナルクラフトビールは早稲田大学に通っていたブルワー・高浩嗣(たかひろつぐ)さんが醸造している。ジャパングレートビアアワーズでの受賞歴もある。これまで、店内で生ビールとして提供してきた。
新福さんは「瓶ビールの発売は当初来年か再来年を予定していた」と話す。東京2020オリンピックに関連して、各地で開催されるイベントに出店予定で、クラフトビールの原材料を多く仕入れ、仕込みを進めていた。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、イベントがなくなったため、計画を前倒しして瓶ビールの販売を始めることにした。
販売するのは2種類のアメリカンホップを使い、「スッキリした味わい」というアルコール度数=5.5%、IBU(国際苦味単位)=26の「早稲田ゴールデン」と「豊かの香りと苦味が特徴」というアルコール度数=6.3%、IBU=70の「早稲田IPA」(以上、330ミリリットル)。どちらも同店の定番メニュー。賞味期限は30日で、要冷蔵。
現在は瓶への充填(じゅうてん)を手作業で行っており、生産量が限られているため、販売は新型コロナの影響を受けている早稲田大学周辺の店舗を支援する目的で開設されたECサイト「わせまちマルシェ」のみで行っている。価格は、各4本=7,200円、各2本=3,800円、各1本=2,000円。クール便での配送になり、別途送料が必要。「わせまちマルシェ」での販売は8月31日まで。
新福さんは「今後、本格的な充填機を購入し、生産量を増やすことで、価格を下げたい。増産体制が整えば、販売場所も増やす予定。充填機購入のためのクラウドファンディングも計画している。近隣の方は瓶ではないが、クラフトビールをお持ち帰りいただくこともできる。この機会に当店のクラフトビールをご賞味いただければ」と呼び掛ける。
営業時間はランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~22時。日曜定休。