高田馬場の居酒屋「わっしょい」(新宿区高田馬場1、TEL 03-5273-0267)が実施していたクラウドファンディングのリターンの発送を8月1日、開始する。
高田馬場の居酒屋「わっしょい」のリターンのオリジナルジョッキを凍らせた様子
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、売り上げが激減し事業継続が困難になったことから、5月7日から6月22日までクラウドファンディングを実施。早稲田大学の学生サークル「山岳アルコウ会」のOBOG・現役生の有志が100万円の支援を行うなど、最終的に2625人から2,050万円弱の支援が集まっていた。
最も人気だった「わっしょい」オリジナルジョッキのペア(黒・赤)のリターンには、1080人から支援があり、2160本のビアジョッキをどうさばいて配送するのか注目が集まっていた。第1弾として700セット1400本のビアジョッキが店に到着し、ビアジョッキ100箱以上をはじめ、リターンの入った段ボールが1階の店舗部分(通称:下わっしょい)を埋め尽くす状態の中、発送準備を進めてきた。
ビアジョッキは、色別に12個ずつが箱に入った状態で納品された。それぞれの色のジョッキを一つずつ取り出し、梱包(こんぽう)材を巻き、ジョッキをセットにして配送用の箱に荷造りし直す作業を淡々と行った。料理長の今村浩介さんは「配送用の段ボールも梱包材も、どこで買っていいか全然分からなかった。初めてのことが多過ぎて、右往左往している」と話す。
当初、ビアジョッキのリターンは9月に配送予定だったが、前倒しして配送する。8月上旬には追加のビアジョッキも納品され、再び荷造りし直す作業を行う。その他のリターンもグッズなどが店に届き次第、順次配送する予定。
今村さんは「多くの方からクラウドファンディングでご支援いただき、本当に感謝している。クラウドファンディングの取り組みが話題になり、テレビでも放送されたことで、昔の常連さんなどが店に来ていただくきっかけにもなった。慣れない作業ながら、店員一同で頑張って発送に取り組んでいる。リターンを楽しみにお待ちいただいている方には、今しばらく時間をいただければ」と話す。