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早大応援部「稲穂祭」が初のオンライン開催 「オール早稲田で早慶戦に臨む」

初のオンライン開催となった「第67回早慶戦前夜祭 稲穂祭」の様子(提供:早稲田大学応援部)

初のオンライン開催となった「第67回早慶戦前夜祭 稲穂祭」の様子(提供:早稲田大学応援部)

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 早稲田大学応援部(以下、早大応援部)が10月30日、「第67回早慶戦前夜祭 稲穂祭(以下、稲穂祭)」をユーチューブで公開した。

「第67回早慶戦前夜祭 稲穂祭」、早稲田大学応援部のステージの様子

 東京六大学野球・秋の早慶戦の直前の水曜に「打倒慶應」の士気を高めることを目的として開催される「稲穂祭」。例年は大隈記念講堂で開催し、早大応援部と慶應義塾大学應援指導部による応援合戦をメインに、両校の応援歌や応援曲メドレー、早慶で肩を組み共に歌う早慶讃歌も行われる。早稲田大学野球部も招待し、壮行会も実施している。

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 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で例年通りの開催が難しくなる中、入場者数を制限した上で、大隈記念講堂での開催を目指すこともできたが、オンラインで開催することに。早大応援部4年で第67回稲穂祭実行委員長の谷下豪さんは「稲穂祭の早慶戦前夜祭としての使命を考えた時に、人数を制限するのではなく、1人でも多くの方に見ていただくことが重要と考え、オンラインでの開催を決定した」と話す。

 史上初となるオンライン開催では、応援歌、早慶讃歌、応援曲メドレーのほか、パフォーマンスサークル「早稲田大学“踊り侍”」「早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会(わせフラ)」「早稲田大学ベリーダンスサークルSARAHbelly(サラベリー)」「早稲田大学和太鼓サークル 魁響(さきがけひびき)」によるステージ公演も行う。早稲田大学放送研究会のアナウンサーも参加する。

 早稲田大学の系属校である早稲田実業学校応援委員会との「コラボ応援曲メドレー」、大学周辺の飲食店など地域の人、田中愛治総長、野球部の小宮山悟監督、早川隆久主将のビデオメッセージも集めた。「オンラインだからこそできることは何か熟考を重ねた」(谷下さん)という。

 1回きりのライブ配信ではなく、11月7日22時までの期間限定配信とする。多くの団体や関係者に出演、協力してもらうことで、早慶戦や応援部に興味を持っていなかった人や、新型コロナウイルス感染症の影響で例年とは異なる学生生活を送っている1年生、早稲田の街の人など、より多くの人に見てもらえるコンテンツ作りを意識した。オンライン稲穂祭の撮影は9月23日に新宿文化センターで実施。映像製作会社の編集に谷下さんが立ち会って準備を進めてきた。

 10月25日にはECサイト「第67回 早慶戦前夜祭 稲穂祭 特設SHOP」を開設。「第67回稲穂祭パンフレット&ピンバッジシリーズ第1弾『稲穂祭』セット」(2,000円)、「第67回稲穂祭パンフレット」(1,000円)を販売している。ピンバッジシリーズの第1弾となるピンバッジは、応援部員のバッジのデザイン「二曳(にびき)」を基調にした。

 谷下さんは「今回の稲穂祭に関しても『打倒慶應』に向けて士気を高める稲穂祭本来の意義は重視している。一方で、昨今の社会状況を無視して、ただ『打倒慶應』を叫ぶだけでは視聴者の心に刺さらず、稲穂祭の使命を果たせないことになる。今回の稲穂祭では、早慶戦前夜祭としての意味合いに加え『早稲田文化そのものを継承する場』という意義を持たせて企画してきた」と振り返る。

 「特に今年入学した1年生は早大生らしいキャンパスライフを送れていない。キャンパスに通い、ワセメシを食べ、サークルや体育各部で活動し、早慶戦に行き、腕を振って校歌を歌い、肩を組んで紺碧の空を歌う。学生や先生、早稲田かいわいの街の皆様など、多種多様なバックグラウンドを持つ人と人との関わり、人と人のつながりの中で人が育っていくのが早稲田だと思っている」と話す。

 「応援部だけでもなく、野球部だけでもなく、早稲田に関わる人全員、オール早稲田で早慶戦に臨む。そうした早稲田らしさを、稲穂祭を通して感じていただき、離れていても想いは共に応援していただければ」と呼び掛ける。

 東京六大学野球・秋季リーグは第6週までの時点で、早稲田大学は5勝、3引き分けで勝点6.5の2位。1位の慶應義塾大学(勝点7)との直接対決になる最終第8週(11月7日、8日)の2試合で、2勝するか、1勝1分すれば優勝が決定する。2015(平成27)年の秋季リーグ以来、5年ぶりの優勝を目指す。優勝をかけた早慶戦は、2014(平成26)年の春季リーグ以来、6年ぶり。