「イタリア料理 フラットリア 高田馬場」(新宿区高田馬場1)が、イタリア料理をアレンジしたおせち料理の予約販売を行っている。
チーフシェフの大貫成規(まさき)さんは、在日イタリア商工会議所が、国内のプロのイタリア料理人を対象に行う全国イタリア料理コンクール「The Authentic Italian Competition2019」で大賞受賞の経歴を持つ。
同店でのおせち料理の提供は、今年初の試み。昨年末は「フラットリア特製オードブル」を提供したが、今年は、2段重ねの重箱にイタリア料理をアレンジした正月用の料理を詰め合わせる。
大貫さんは「人は、エネルギーを摂取するためだけに食事をするのではなくて、食を通して喜びを感じるもの。コロナ禍で、私たちが役に立てることは何かを考えた時、やはりおいしいものを召し上がっていただくことに尽きると思った。年末年始も例年通りの楽しみを味わうことが難しくなってきている状況の中で、家庭で過ごす時間を少しでも楽しんでいただきたいと考えた」と話す。
おせち料理については、「春先から秋口まで、1日100食のランチボックスを用意して提供してきた。それまでは、できたてのものをおいしく召し上がっていただくことだけを考えていたが、その経験から、時間がたってもおいしく召し上がっていただくための工夫や、衛生面で注意しなければならないことなどの知見がたまったことが役に立った」と振り返る。
おせちは、活オマール海老、天然黒鮑の白ワイン蒸し煮、宮崎牛のローストなど12品。宮崎牛のローストは、直接仕入れてグランドメニューで提供している坂元農園のチャンピオン牛を使う。それぞれの主の食材には、同店で人気の高い野菜の料理を添える。おせちには、日頃から付き合いのある農家など仕入れ先への感謝や思いも詰まっているという。
大貫さんは「皆さまに一年の感謝を込めて丁寧に丁寧に作ってお渡ししたい。できるだけおいしく召し上がっていただけるよう、できる限り前日に料理するため、50個が限界。数に限りがあるので早めの注文を」と呼び掛ける。
おせちは3~4名用(3万5,000円)、ワイン2本・自家製フォカッチャ付きセット(5万円)。受付締切12月20日。50個に達し次第終了。