食べる

高田馬場に「おすしや太喜」 コロナ禍の包丁研ぎボランティアから1年

「おすしや太喜」の依田太喜さん、しげみさん

「おすしや太喜」の依田太喜さん、しげみさん

  • 0

  •  

 カウンター6席のすし店「おすしや太喜」(新宿区高田馬場4、TEL03-4362-8786)が4月1日、高田馬場にオープンした。

「おすしや太喜」の「梅干しの茶わん蒸し」

[広告]

 店主は高田馬場在住の依田太喜さん。依田さんは現在28歳。地元で自分の店を持つことを目標にすし店で修業を続けてきた。昨年、勤務先の渋谷の店が新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため営業を自粛、勤務日数が減ったことなどから、「自分に何かできることはないか」と考え、自宅に「包丁研ぎます」と書いた直筆の貼り紙を出して包丁研ぎのボランティアを始めた。

 さらに広く地域の人に知ってほしいと、地元のウェブメディア「高田馬場新聞」のフェイスブックグループに投稿して呼び掛けたところ多くの反響があった。依田さんは当時、「いつか地元で自分の店を出したいと思っているので、このつながりが将来に生きてくればすてきだなと思うとうれしくなる」と話していた。

 昨年10月、自宅近くの物件に出店することを決め半年掛けて準備。この間、包丁研ぎ、卵焼きの試食とすし店に関するアンケート、前売り券の販売ほか、自己紹介を兼ねた開店告知チラシのポスティング、フェイスブックなどでの開店準備の進捗(しんちょく)報告など独自の活動で地域の人々とのつながりをつくってきた。

 3月29日・30日のプレオープンを経て4月1日に開店。当面は依田さんと母親のしげみさんの二人で切り盛りする。店名「おすしや太喜」のロゴは依田さんの直筆。その他、チラシやメニューも依田さんが手書きする。

 メニューは、「にぎり1貫」(200円~500円)、「おまかせ握り」(3,300円)、「おまかせ握り5貫(1,280円)、「手作りなめらか豆腐」「自家製ぬか漬け」「梅干しの茶わん蒸し」(以上480円)、「刺し身3種盛り」(1,280円)、「マグロ3種盛り」(1,480円)、お通し、刺し身、手作り茶わん蒸し(または豆腐)、季節の一品、焼き物、握り5貫、汁物、デザートの「コース料理」(6,600円)など。

 ドリンクは、瓶ビール(小瓶=450円、中瓶=650円)、焼酎(550円~)、日本酒(650円~)、緑茶割り、ほうじ茶割り、とうもろこし茶割り(以上、600円)、自家製レモンサワー(650円)など。

 オープン後も、包丁研ぎ(1本、500円)、6,000円分の利用ができる前売券(5,000)円のサービスも継続する。

 依田さんは「たくさんの人の力を借りて念願の店を出すことができた。感謝しかない。地域の皆さんたちに、気兼ねなく来てもらえる『みんなのおすし屋さん』を目指して頑張りたい」と笑顔で話す。

 営業時間17時~21時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース