「芳林堂書店高田馬場店」(新宿区高田馬場1)が中世ヨーロッパ時代のよろいなどの防具の販売を11月13日、始めた。
店員の大内学さんが歴史コーナーに注力していることでも知られる同店。ゲームなどの人気を受け、2018(平成30)年に模造刀など武器の販売を始め、「武器屋 芳林堂」のPOPも店内に掲示。中世ヨーロッパ関連の書籍やグッズが熱心なファンから人気で、ツイッターのハッシュタグ「#中世ヨ」を生んだことでも話題になった。
「武器に加えて防具も展開することで、お客さまに『書店で甲冑(かっちゅう)を売っている』と関心を持ってもらえたらと思い、取り扱いを始めた」と大内さん。これまでかぶとは販売していたが、本格的によろいなどの防具も販売することにした。防具を着せるトルソーは自ら用意し、準備を進めてきた。
販売を開始すると約4時間後に、客がキャンバス地のベストの裏地に金属片を付けたブリガンダイン(7万7,000円)を購入。ツイッターに投稿すると「誰だよ出陣しようとしてるやつww」「???本屋?」「さいきんの本屋さんは甲冑を売っているのか。。」(以上、原文ママ)などの反応があった。チェインメイル(8万2,500円)、ブレストプレート(3万8,500円)などさまざまな部位の防具も販売する。
大内さんは「当店では定期的に、中世ヨーロッパのよろいを身に着けて戦う『アーマードバトル』のイベントを行っている。『アーマードバトル』がメディアへの露出も増えていることもあり、中世ヨーロッパのよろいに関心を持つ方も増えているように感じている。これに合わせて、甲冑などの防具を実際に見て触れて体験できる本屋としてアピールできれば」と意気込む。
営業時間は10時~21時(土曜・日曜・祝日は20時まで)。