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早大が5年間保存可能な菓子を備蓄 湖池屋が寄付、防災意識の向上にも

「早稲田アリーナ」で備蓄する湖池屋の「KOIKEYA LONG LIFE SNACK」

「早稲田アリーナ」で備蓄する湖池屋の「KOIKEYA LONG LIFE SNACK」

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 早稲田大学(新宿区戸塚町1)が湖池屋の5年間保存できる菓子「KOIKEYA LONG LIFE SNACK」1200缶を備蓄したと3月15日、発表した。

早大の複合施設「早稲田アリーナ」で保管されている湖池屋の「KOIKEYA LONG LIFE SNACK」

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 早大と湖池屋は防災を通した地域貢献活動に関する協定を3月4日に締結。それに伴い、湖池屋が早大に寄付を行った。戸山キャンパス(戸山1)にある複合施設で、新宿区の広域避難所に指定されている「早稲田アリーナ」で保管する。「早稲田アリーナ」は72時間対応の非常用発電機を備えるなど、帰宅困難者の受け入れも想定する施設。

 「KOIKEYA LONG LIFE SNACK」は「湖池屋プライドポテト ひとくちカット 神のり塩」「じゃがいも心地 厚切りひとくちカットオホーツクの塩と岩塩」「スティックカラムーチョ ホットチリ味」の3種類で、長期保存できる缶に入れた商品。食べ慣れているポテトチップスで「日常生活で消費しながら備蓄する」がコンセプト。

 早大は東日本大震災時に発生した帰宅困難者のために、大隈記念講堂などを開放したこともある。寄付された菓子は備蓄するほか、学内や地域との防災訓練などで参加者に配布することも予定している。

 早大総務部総務課の中村仁さんは「非常食としての蓄えという本来的な機能のほかに、非常時にある程度の癒やしや安らぎを創出すること、配布することで防災をより身近な存在と感じてもらうこと、それを防災意識の向上につなげることなど、コミュニケーションツールとしての可能性も感じている。こうした新たな価値が実効性を伴うよう、継続した取り組みを行っていきたい」と意気込む。

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