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アートと伝統工芸をつなぐ「MEWO」、下落合のギャラリー「Alt_Medium」で初の展覧会

「Music From A Spiral Corridor」メインビジュアル @Alexandra Eastburn

「Music From A Spiral Corridor」メインビジュアル @Alexandra Eastburn

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 米テネシー州メンフィスを拠点に活動するアーティスト、アレクサンドラ・イーストバーンさんと、東京で非営利団体「MEWO(メオ)」を運営するデザイナーデュオ「EETY」による作品展「Music From A Spiral Corridor」が現在、下落合のギャラリー「Alt_Medium(オルトメディウム)」(新宿区下落合2、TEL 03-5996-8350)で開催されている。

「MEWO」を運営するデザイナーデュオ「EETY」の遠藤絵美さんと友岡洋平さん

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 MEWOは遠藤絵美さんと友岡洋平さんによるデザイナーデュオEETYが、アートと日本の伝統工芸・地域産業をつなぎ、製品のデザインや販売、展覧会の企画・開催などを行う目的で、2022年1月に立ち上げた。同展が初のプロジェクトとなる。

 アレクサンドラさんの渦巻きの集まりで構成されたスパイラル・ドローイング数十点や、活動初期のペインティングを展示、一部を販売する。また、EETYがコスチュームジュエリーの伝統的な技術である「線加工」や「寄せ物」の職人と共にアレクサンドラさんのスパイラル・ドローイングの作品を再構築したジュエリーの展示、受注販売をする。

 EETYの2人がインスタグラムでアレクサンドラさんの作品を目にしてメッセージを送ったことからやり取りが始まり、「一緒に何かを作り出したい」と提案した。以後、直接会うことはなく、主にメッセージでコミュニケーションを取りながら準備を行ったという。

 友岡さんは「私たちのようなデザイナーがアーティストと職人をつなぐことで、3者でものづくりが実現する。今回の展示の例で言えば、アレクサンドラさんの渦巻き模様のドローイングから着想を得て、『寄せ物』の技術を持つ職人と一緒にジュエリーを作り上げた。制作過程を撮影した記録映像の展示や、今後制作を予定している作品集も合わせて一つのプロジェクト」と話す。

 MEWOの発足について遠藤さんは「私たちは10年以上にわたり、国内外のアーティストや職人と関わりながら製品のデザインを行ってきた。交流のあるアメリカのアーティストたちが、コロナ禍で窮地に陥る知人のスモールビジネスを支援する活動を行う様子をSNSでたびたび目にして、自分たちにできる貢献があると考えて非営利の法人を立ち上げた」と話す。友岡さんは「人々がつくられた流行に左右された消費行動をするのではなく、背景も含めてアートや伝統技術の良さや美しさに気付く。その新しい道筋を示す一助になれば」と力を込める。

 開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。木曜定休。4月6日まで。

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