早稲田大学早稲田キャンパスに隣接する「宝泉寺」が「花まつり 花フェス」を4月10日に開催する。
「宝泉寺」で昨年10月に開催された「寺ット・アート」の様子 その1
「宝泉寺」は810年ごろに草創されたと伝えられ、1200年以上の歴史を持つ天台宗のお寺。以前はいわゆる檀家寺だったが、現在の住職・大塚亮英さんが「多くの人が集まる開かれたお寺」を目指し、早大生や地域と取り組む「早稲田てらこや」や合格祈願のお守りやお札などに取り組んできた。
「宝泉寺」を会場にさまざまなブースが出展するイベントを開催したいと考えていた大塚さん。妻の宏枝さんがタロット占いをしていたつながりで賛同者が集まり、画家でイラストレーターの奥田みきさんの協力も得て、アートと占いをテーマにした「寺ット・アート」を昨年10月に初めて開催した。
今回の「花まつり 花フェス」のキャッチフレーズは、「お釈迦(しゃか)様の誕生をお祝いし『花と美』を集めた笑顔のマルシェ」。占い、タイ古式マッサージや美容はりなどの体験、早大通りにある「和菓子nanarica~七里香~」や米粉の焼き菓子、サンドイッチなどフード、ベトナム茶やハーブティなどのドリンク、ハーバリウムやベトナム刺しゅう雑貨などのブース出展を予定している。
13時からは本堂で、誰でも参加できる「花まつりの法要」を行う。境内には花御堂(みどう)や花ちょうずなどの撮影スポットも用意するほか、野菜や果物の販売も行う。
出展者の調整などを行った「Tea harmony」の正田嘉子さんは「花フェスということで女性向けを意識し、花と美をテーマに準備をしてきた。女性に限らず、全世代の方に楽しんでいただけると思う。閉塞感のある世の中なので、楽しかったと終われる1日にしていければ。気軽にお寺に来てもらえるようなきっかけになれば」と話す。
大塚さんは「法事やお墓参りだけではなく、お寺に来ることが楽しいと思ってもらえるような取り組みをしたいと考えてきた。新しい価値観のお寺づくりを模索しており、今回のイベントもその一環。今後も新しい取り組みをしていくので、参加いただければ」と呼びかける。
開催時間は10時30分~16時。