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高田馬場のふれる博物館で「イタリアン触堂」展 名画からパスタまで触って知る

ふれる博物館の伊藤宣真館長

ふれる博物館の伊藤宣真館長

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 ふれる博物館(新宿区高田馬場2)が現在、第15回企画展「イタリアン触堂」を開催している。

職員が手作りした「真実の口」=ふれる博物館で「イタリアン触堂」展、名画からパスタまで触って知る

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 同館は、日本点字図書館(高田馬場1)付属の博物館として2018(平成30)年4月にオープンした。展示品の多くを机の上に置き、来館者は椅子に座って展示作品を触って鑑賞する。併せて、同館職員が作品一点一点の説明を行いながら館内を案内する。

 同展は「絵画を触る」「教育を触る」「建物を触る」「触って楽しむイタリア」で構成する。

 「絵画を触る」では、ルネサンス期のイタリアの画家サンドロ・ボッティチェッリの絵画「ヴィーナス誕生」、アンドレア・マンテーニャの「死せるキリスト」のアンテロス美術館制作のレリーフなどを置く。レリーフに触ることで人物の配置や風景などを鑑賞できるようにする。

 館長の伊藤宣真さんはレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐(ばんさん)」(常設)を例に「背景の壁や窓に触ることで遠近法で描かれていることが分かるなど、絵画を立体にして触ってもらうことで多くの情報を得てもらえる」と話す。

 「教育に触る」では、障害児のための学校を廃止するなどインクルーシブ教育が進むイタリアの学校で使われている教材や触る絵本などを置く。

 「建物を触る」では「ピサの斜塔」「ミラノ大聖堂」「スカラ座」「コロッセウム」「バチカン市国」「サン・ピエトロ寺院」などイタリアの有名建造物の模型を用意。ピサの斜塔の傾きが分かりやすいように垂直のガイドラインを並べるなどの工夫をするほか、映画「ローマの休日」で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン聖堂の「真実の口」をほぼ原寸大で職員が手作りして展示する。

 「触って楽しむイタリア」では、さまざまな種類のパスタの展示のほか、ベネチアングラス、ベネチアンマスク、イタリアのスポーツカー「フェラーリ」の模型など置き、さまざまな角度からイタリアを紹介する。

 伊藤さんは「国をテーマにした企画展は今回が初めて。視覚障害のある方もない方もガイドの案内を聞きながら触れてイタリアを知る良い機会になると思う。ゆっくり触って楽しんでほしい」と呼びかける。

 事前予約制。水曜・金曜・土曜の10時、13時、15時の3部制で各部2組まで。所要時間は約1時間。来年3月22日まで。

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