バー&グリル「Table Ino(テーブルイノ)」(東京都新宿区高田馬場3、TEL 050-5372-0274)が8月16日、グランドオープンした。
店主の井之前宏二さんは、グランドオープンにこぎ着けるまでの8カ月間、知人などを迎え仮営業を行いながら、内装工事や資材の調達、メニュー開発などの準備を続けた。その様子を1月10日に立ち上げた店のフェイスブックページで公開してきた。
井之前さんは「学生時代から料理をして友人たちに食べさせることが大好き。プロのビリヤード選手を目指した時期、起業してシステムエンジニアとして働いた時期もあるが、いつかはなじみのあるこの高田馬場で飲食店をやると決めていた。この場所でバーを営んでいた女性が『私はそろそろ引退するから、ここでやってみれば』と声を掛けてくれたことで、やっとそれがかなった」と出店の経緯を話す。
準備期間については、「いわば趣味が高じて始める飲食店。私は修業を積んだプロの料理人ではないから、1人で店を作り上げるだけの根性がなければ続けることもできはしないという気持ちで可能な限り自分で準備をした。不慣れなオペレーションでせっかく来てくれたお客さまをがっかりさせたくなかった。そんなことで、自分でも思ってもなかったほど時間がかかった」と笑顔を見せる。
フードメニューは、自家製ピクルス(500円)、スペインオムレツ(600円)、鶏パリパリソテー(900円)、ローマ風カルボナーラ(1,000円)など。ビーフ、ポーク、ラムなどのロースト料理も要予約で用意する。
ドリンクメニューは、自家製果実生搾りサワー(600円)、自家製スパイスサワー(700円)など。スパイスサワーはスパイスをアレンジしたカクテルで、荻窪の「Tokyo Spices Museum House&Bar(東京スパイスミュージアム ハウス&バー)」の協力を得て、井之前さんが調合を研究してメニューに加えたという。そのほか、グラスワイン(550円)、スパークリングワイン(カヴァ)、アサヒスーパードライ生(以上600円)などを用意する(価格は全て税別)。
店名の「Table」には食卓の意味がある。井之前さんは「気取りのない手作りの料理を、家庭の食卓のように日常の一部として気軽に楽しんでもらいたい。このテーブルを囲んで、いろいろな人が顔見知りになり、ビジネスの話や趣味の話で盛り上がり発展する交流になれば」と抱負を語る。
席数はカウンター8席。営業時間は18時~翌1時。