高田馬場駅前ロータリーを清掃する学生サークル「早稲田大学 ロータリーの会」がハロウィン清掃イベントを、10月31日実施した。
「ロータリーの会」のハロウィーン企画で「SOD BASARA」を手渡す渡辺まおさん
「早稲田大学 ロータリーの会」は、早大生の新井国憲さんが、早稲田大学陸上競技同好会の後輩である高橋永遠(とわ)さんに声を掛け立ち上げたサークル。今年1月10日から、日曜を除く毎日高田馬場駅前ロータリーの清掃を行っており、現在17人が所属している。
高田馬場駅前ロータリーが早大生にとって身近で、長年にわたって愛されてきた場所である一方、ゴミを残してしまう「伝統」が続いていることに疑問を感じ、ゴミ放置問題の解決に取り組んできた。当初2人だけで掃除を行う日々が続いたが、活動を継続する中で、手伝ってくれる友人や他の学生サークル、地域の人など協力者を増やしてきた。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響や早稲田大学の学生に対する課外活動自粛要請などにより4月から活動を一時休止。8月から活動を再開するともに毎日拾ったゴミの量の公表を始めた。10月末までの3カ月間に吸い殻=約4.5万本、空き缶=約7500本、空き瓶=約800本、ペットボトル=約1500本を回収している。活動を広めるため、企業や他サークルとのコラボにも取り組む。
ハロウィン清掃イベントは、大手アダルトコンテンツ流通企業ソフト・オン・デマンド(以下SOD)に協力を仰いだ。現役早大生でSOD(エモい女の子。)専属のセクシー女優・渡辺まおさんもイベントに参加。普段はゴミ箱のない高田馬場ロータリーに許可を得てSODが開発した「萌えるゴミ箱」「萌えないゴミ箱」「ビン・カンゴミ箱」を一時的に設置し、ゴミ箱にゴミを捨てるように呼び掛けた。
イベントでは、落ちているゴミをゴミ箱に入れてくれた人に渡辺さんがSODのアダルトグッズ「SOD BASARA」を進呈。21時にイベントを開始し、用意した50本を約30分程度で配り終えた。渡辺さんは参加者に「ゴミ箱に入れてくれて、ありがとう」「ロータリーにゴミを捨てないでね」など声を掛けた。参加者にはマスクと手袋の着用などを呼び掛け、新型コロナウイルス感染症対策も行った。
渡辺さんは「ロータリーの会の活動を知って、シンプルに良い活動だと思った。ロータリーは良い意味でカオスなところ。出会いの場でもあり、無秩序な場所でもある。いろんな出会いがあるすてきな場所だと思うので、もっと良い場所になるきっかけになればうれしい」と話す。
新井さんは「1月に活動を始めてから、まだポイ捨てが少なくなる様子は見られない。この問題に対し、私たち早大生は高田馬場という街に関わる者として目を背けず真摯に対峙すべき。今後も清掃活動に参加するきっかけを作ることで活動の輪を広げていきたい。スポットでも良いので、1人でも多くの人に活動に参加していただけば」と呼び掛ける。
ロータリーの会の活動は月曜~土曜。8時30分~からの朝に活動する週と23時からの夜に活動する週を交互に行っている。活動日の情報は公式ツイッターアカウントで発信している。