JR東日本が高田馬場駅、駒込駅、有楽町駅の開業110周年を記念して「駅開業110周年記念スタンプラリー」を開催している。
「駅開業110周年記念スタンプラリー」で進呈する電車カードとペーパークラフト
3駅共に1910(明治43)年開業。9月15日に110周年を迎えた高田馬場駅では当日、高田馬場駅で記念のティッシュを配ったり、早稲田口改札付近に110周年を知らせる大きな貼り紙を掲出したりするなどした。9月19日からは「高田馬場駅×鉄腕アトム」コラボグッズの販売を行った。駒込駅は11月15日、有楽町駅は6月25日に110周年を迎えていた。
110周年を記念して高田馬場駅早稲田口にある本をテーマにしたカフェ「STAND by bookandbedtokyo」でのイベントなどを企画していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で断念することに。コロナ禍でも客に喜んでもらえる企画を再度検討し、スタンプラリーを実施することにした。
スタンプラリーは3駅全てのスタンプを集めると、景品として山手線の歴代車両が描かれた「電車カード、ペーパークラフト」がもらえる。12月1日~10日まで有楽町駅銀座口改札で配布した。12月11日~20日まで高田馬場駅早稲田口改札で配布する。高田馬場駅のスタンプ台は早稲田口改札外に設置している。
有楽町駅と高田馬場駅で景品の種類が異なり、高田馬場駅では「103系」のペーパークラフト、「E235系」「103系」が両面にプリントされた電車カードを配布する。110周年スタンプラリーのロゴは3駅の駅員から公募し、社内投票により決定した。
ポスター、スタンプ台紙、電車カード、ペーパークラフト、110周年横断幕は、高田馬場駅の駅員がデザインした。古い電車は図面や写真を基にしたが「資料が乏しく非常に苦労した」という。ポスター、スタンプ台紙の背景は、旧型国電用の前サボをモチーフにしている。
参加者は鉄道好きの子ども連れが多いが、年配の人、サラリーマンもおり、幅広い人からの反響があるという。新型コロナ対策として、アルコール消毒液の設置やマスク着用、ソーシャルディスタンスなどを呼び掛ける。
スタンプラリー期間中、高田馬場駅早稲田口にある本をテーマにしたカフェ「STAND by bookandbedtokyo」では、山手線をイメージした期間限定の「山手線ラテ」(560円)、「山手線ビール」(800円、以上税別)を販売する。2駅以上のスタンプを集めると50引きになる。みどりの窓口にあるデジタルサイネージでも110周年スタンプラリーの動画を流し、利用客に訴求する。
高田馬場駅の山口将司さんは「コロナウイルスが流行してしまい、暗いニュースが多く、通勤や旅行で鉄道を利用されるお客さまが減ってしまった。社員発意のイベントや企画を通じて、お客さまが鉄道を利用して楽しんでいただくことだけでなく、そのようなお客さまの姿を見て社員の成長とやる気に繋がったと思う。このようなイベントを当社グループ一体となって積極的に取組むことで、また電車や駅を利用したいと思っていただける駅を創出し続けていければ」と意気込む。
スタンプ設置時間は始発から終電まで。開催は12月20日まで。