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早大でストリートピアノの大学版「キャンパスピアノ」 学生、卒業生、住民も参加

村上春樹さんゆかりのグランドピアノを囲む「キャパスピアノ」を企画・運営した皆さん

村上春樹さんゆかりのグランドピアノを囲む「キャパスピアノ」を企画・運営した皆さん

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 早稲田大学政治経済学術院が国際文学館(村上春樹ライブラリー、新宿区西早稲田1)で6月29日、「早稲田でつながるキャンパスピアノ」を開催した。

「村上春樹ライブラリー」に設置されている村上春樹さんゆかりのグランドピアノ

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 「キャンパスピアノ」は駅ピアノやストリートピアノの大学キャンパス版。昨年、政治経済学術院が主催した「コロナ禍で希薄化した、人と人との『つながり』を取り戻すためのイベントの提言」を求めたコンペで現役生が提案し、最優秀賞などを受賞した企画。昨年末に第1回が開催され、第2回となった。

 企画した学生は卒業したため、後輩が引き継いだ。第1回は新型コロナの影響が残っている中での開催となり、「『つながり』を取り戻す」ことが目的だったが、今回はキャンパスライフも徐々に戻ってきていることから、学生、卒業生や近隣住民などとの「つながりを強くすること」も意識した。

 キャッチフレーズは「喧騒(けんそう)を前奏に」。「再び、にぎやかになったキャンパスの変化とその喜び、にぎやかなキャンパスを維持し、継承することでさらなる人のつながりを生み出し、新たな音楽(=喧騒)がキャンパスに奏でられてほしい」という思いを込めた。

 ツイッターなどで参加を呼びかけ35人が演奏し、約150人が来場。作家の村上春樹さんが経営していたジャズ喫茶に置かれていたグランドピアノを使用し、演奏された楽曲はクラシックからアニメソングまで、幅広いジャンルとなった。学部や年齢、立場の違う人が集まり、本来であれば関わりが少ない人たちが交流することで、新たなにぎわいが生まれた。

 第1回の企画にも関わっていたスタッフの中島天爽さんは「キャンパスに再び学生が集まるようになり、学生、卒業生に加え、地域の方にも参加してもらった。温かい雰囲気となり、運営に関わる者として、とてもうれしかった。第3弾も企画しており、より多くの方に参加してもらえるイベントにしていきたい」と意気込む。

 第3回は12月21日に開催予定。

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