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早大演劇博物館開館記念、児玉館長の連続講座「演劇博物館の百年を語る」

児玉竜一館長と早稲田大学演劇博物館前の坪内逍遙の銅像

児玉竜一館長と早稲田大学演劇博物館前の坪内逍遙の銅像

 早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が9月28日、「児玉館長による連続講座:演劇博物館の百年を語る」の第1回講座「演劇博物館創立まで」を開いた。

講座の様子1=早大演劇博物館開館記念、児玉館長の連続講座「演劇博物館の百年を語る」

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 同講座は、2028年に開館100周年を迎える同館の記念事業の一環。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館が正式名称の同館は、同大の講師を務め文学部の創設に尽力した坪内逍遙の構想を基に、逍遙の古希と「シェークスピヤ全集」の完成記念に合わせて1928(昭和3)年に構内に開館した。

 以後約100年間、「古今東西のあらゆる演劇に関する資料を幅広く収集する」という逍遙の理想を代々引き継ぎ運営。現在100万点以上のコレクションを収蔵、常設展、企画展などを開催し、学内のみならず広く一般にその一部を無料公開している。

 館長の児玉竜一さんは「これまでにも演劇博物館50年史を始めさまざまな形で当館の歴史が語られてきている。私どもも100周年を迎えるに当たり資料作りを行っている。これと並行して連続講座という形で順次、お話ししていこうと考えている。聞いて知っていただくことで演劇博物館への親しみを深めてもらえれば」と言う。

 講座では、逍遙の「手控え帳」や「逍遙日記」、2代館長となる河竹繁俊らによる座談会「演博よもやま話」などを引用し逍遙の演劇博物館設立への思いや開館に至るまでのエピソード、シェークスピアが活躍した時代の「フォーチュン座」を模して建設された経緯やロンドのグローブ座との比較、同大理工学部建築学科教授今井兼次の設計の下行われた、建設工事の様子などを資料や写真を用いて説明したほか、大隈記念講堂大講堂での逍遥のシェークスピア最終講義の記録映画も参照しながら説明した。同館正面に掲げられているシェークスピア作品にも関わる名言「全世界は劇場なり」のラテン語「Totus Mundus Agit Histrionem」のうちの1文字に誤りがあり後日修正されたことなどのエピソードも披露した。講座は30人の定員で参加者を募ったが応募者多数により定員を拡大し、当日は110人が聴講した。

 児玉館長は「開館後も問題山積で、この後、激動の戦前の歴史を刻む。開館のあいさつの中で逍遥は『まだこの入れ物はがらんどうだけれども、やがてここが満ちてくることを夢見ている』というように言っている。それがどのように実現されてくかということは第2回以降のお話ということに」として講義を締めくくった。

 第2回は11月27日を予定する。

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