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早大名物行事「100ハイ」が完全復活へ 「早稲田らしさ」、2日で100キロ完歩

「第60回本庄~早稲田100キロハイク」実行委員長の福中翔亜人さん、統括の有澤慎太郎さん(右から)

「第60回本庄~早稲田100キロハイク」実行委員長の福中翔亜人さん、統括の有澤慎太郎さん(右から)

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 「第60回本庄~早稲田100キロハイク(以下100ハイ)」が6月3日・4日、4年ぶりに完全な形で開催される。主催は早大公認サークル「早稲田精神昂揚(こうよう)会(以下、昂揚会)」。

昨年開催された「第59回本庄~早稲田100キロハイク」の様子 その1

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 埼玉県の本庄早稲田(埼玉県本庄市)から早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)を目指し、約100キロを2日間かけて歩く100ハイ。1963(昭和38)年に昂揚会の会員が「早稲田大学アメリカ大陸徒歩横断隊」を結成し、241日かけサンフランシスコからニューヨークまでの約6000キロを踏破したことが発端となり、同年初開催した。

 「早慶戦」「早稲田祭」と並ぶ「早稲田大学三大名物行事」とされ、例年1000人近い参加者がある。仮装やかぶり物などユニークな格好の参加者や統一したコスプレで参加する学生サークルがいたり、肉体的に負荷がかかったりすることもあり、学生時代の思い出に挙げる卒業生も多い。

 新型コロナの影響を受け、2020年に開催予定だった第58回が延期の末、2021年に記録が残る2000(平成12)年以降で初となる中止に。昨年11月に1日開催でルートを約40キロに短縮した第59回を開催し、約500人が参加。久々の復活を喜ぶ声や初めての参加者から「とてもいい経験ができた」「本来は2日間なんて、地獄過ぎる」などの声が聞かれた。

 100ハイの完全な形での開催で、日常生活では得られない「極限状態において自分自身と真摯(しんし)に向き合う」という経験を提供する。「これからの人生で直面する困難な状況を乗り越えられるような疑似体験をしてほしい」(昂揚会)という。

 運営は「現代に生きるバンカラ集団」と評される「昂揚会」のほか、友好サークルの「早稲田英字新聞会」「企画集団便利舎」「思惟(しい)の森の会」「早慶戦支援会」「稲吟会」「鵬志会」に加え、有志も協力する。中止や延期が続いたことから、運営ノウハウを知る学生が不足しており、卒業生の協力も仰ぐ。

 実行委員長の福中翔亜人さんは「多くの方から協力いただき、早稲田の伝統行事を完全な形で開催できるよう準備を進めている。早稲田らしさを感じられる行事なので、特に新入生に経験してもらいたい。久々の完全開催なので、多くの方に参加してもらえれば」と呼びかける。

 参加費は学生=7,000円、一般=1万2,000円。申し込み方法はウェブサイトとツイッターで告知している。申し込みは5月22日まで。

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