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高田馬場の「10°CAFE」がリニューアル 社会の変化に対応、「COFFEE HOUSE」の看板も

新しくテークアウト窓ができた「10°CAFE」の店頭に立つスタッフの皆さん

新しくテークアウト窓ができた「10°CAFE」の店頭に立つスタッフの皆さん

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 高田馬場の神田川沿いにあるカフェ「10°CAFE(ジュウドカフェ)」(豊島区高田3、TEL 03-6912-6109)が8月5日にリニューアルオープンした。

リニューアルした「10°CAFE」の店頭につけられた「COFFEE HOUSE」の看板

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 「10°CAFE」は「ヒト・モノ・情報との出会い。人生が、ほんのちょっと(10°)変わるキッカケが見つかるお店」をコンセプトに2010(平成22)年にオープン。1階と2階はカフェスペースとして、3階はコワーキングスペースとして利用できる。学生や社会人、近隣住民などから長年親しまれている。

 リニューアルに伴う改装のため、7月18日から8月4日までの間、休業した。これまで新型コロナウイルス感染拡大防止のための換気強化なども行ってきたが、今回のリニューアルではもともと印刷会社だった建物の外観をカフェだと分かりやすくする改装を行った。老朽化部分のリニューアルや衛生面の強化、非接触注文システムの導入も行い、社会やニーズの変化にも対応する。

 衛生面を向上させるためトイレに自動開閉の便座を導入し、非接触の推進で1階に自動ドアを設置。2階の椅子をアルコールで除菌しやすい素材のものに入れ替えた。厨房(ちゅうぼう)機器の総入れ替えも行い、調理機能の強化も図った。料理を素早く提供できるようになったという。

 メニューに大きな変更はないが、これから新しい厨房の能力を生かしたメニューも提供していきたいという。店長の佐藤岳登さんは「例えば、朝の時間帯の社会人の方に対して、素早く提供できるようなカフェならではのサービスを模索していければ」と意気込む。

 リニューアル後、客からはトイレと自動ドアに対する反応が多くあったという。店内にペットを連れて入ることはできないが、リニューアルした裏口にある休憩箇所で、ペットを連れたテークアウトの客がゆっくりしているのを見て、佐藤さんは「そういう使い方もしてもらえることが分かった」と客の反応に好感触を抱く。

 新たに店頭に設置した「COFFEE HOUSE」の袖看板は、店のコンセプトを色濃く反映している。コーヒーハウスは17~18世紀に英国で流行した喫茶店で、コーヒーを通じて人々のコミュニケーションを活性化する役割を果たしていた。店頭に掲げることで、「10°CAFE」のコンセプトをさらに訴求する狙いがある。

 佐藤さんは「店は駅から少し歩いたところにあり、認知してもらっても足が重い方もいるのではないかと思う。休憩がてらご飯を食べたり、コーヒーをテークアウトしたり、3階で集中して作業をするなどさまざまな用途で利用できるので、気軽に足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。

 緊急事態宣言中の営業時間は7時30分~20時(土曜・日曜・祝日は11時~)、第3日曜定休。

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