洋菓子店「Demain（デュマン）」（新宿区西早稲田1）が早稲田大学早稲田キャンパス近くに移転し、8月14日から商品の販売を始めた。

外観＝洋菓子店「デュマン」が早大近くに移転

　「新宿あした会」が運営する知的障がい者の通所施設「新宿第二あした作業所」に併設する同店。前身組織「新宿区手をつなぐ親の会」時代の1988（昭和63）年にオープンした。作業所の利用者が製造から包装まで一貫して行った菓子を販売している。店名のDemainはフランス語で、あしたを意味する。

　作業所の移転に伴い、同店も移転することに。事業所長の平内崇さんは「以前の場所は手狭になっていた。テナントのオーナーや地域の方の理解があって、この場所に移転できた。以前に比べ天井が高く、開放感がある」と話す。

　販売するのはクッキーとパウンドケーキ。「利用者が精魂込めて、正確に作っている。同じ物を同じ味で提供することができる」と平内さん。クッキーは「バニラ」「ココア」「紅茶」「アーモンド」「チーズ」「おから」「ごま」「コーヒー」、バニラ・ココア・アーモンドがセットになった「ミックス」（以上300円）の9種。パウンドケーキは「プレーン」「ラム酒」「レーズン」「オレンジ」「チョコ」「紅茶」「ブルーベリー」（以上250円）の7種。期間限定商品も用意し、現在は「コーンフレーククッキー」と「ココアコーンフレーククッキー」（以上300円）を提供する。

　ギフトセット（1,000円～3,750円）も用意し、クッキーとパウンドケーキを自由に組み合わせることができる。近隣の喫茶店にも卸しているほか、コミュニティーショップ「ふらっと新宿」の各店や区内の祭りなどでも販売している。

　平内さんは「移転して新しい地域とどのような形で協力できるのか、そして地域に対してどのような形で貢献できるのか試していく。これからも多くの皆さんに支えられ、愛される作業所として、地域の皆さまと共に歩んでいきたい」と話す。

　営業時間は9時～17時15分。土曜、日曜、祝日定休。